晴れときどきブログ。

趣味(料理、本、マンガ、ゲーム、絵描き etc.)全開で日常をつづります。

【小説】少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉(石田 衣良)

2009年08月28日 | 


IWGPシリーズ第二弾。

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<あらすじ>

ネットの覗き部屋No.1を狙うストーカーを撃退せよ。「妖精の庭」
自分が誰なのかを確かめるため一日中数をカウントする少年、
彼を誘拐した犯人の正体は・・・「少年計数機」
ひったくり犯を捕まえるため奮闘する老人たちの物語。「銀十字」
大人のパーティー潰しを潰せ。「水のなかの目」

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喜代治と鉄の老人ホームコンビがもんのすごいいい味を出してる
「銀十字」が自分の中ではイチオシのエピソードです。
事件も(他の話と比べて)凶悪さがあんまりないので
純粋に楽しめました。

「水のなかの目」のモチーフになっていると思われる
女子高生コンクリート詰め殺人事件が起こってるのは
調べたところ、この本の発刊の前年みたいです。
当時相当センセーショナルな事件として話題になっていたのが
記憶にありますが、直ちに小説としてネタにできるのが
いろいろな意味ですごいなぁ、と思ったり。

実はIWGP2は一度読了しているのですが、
結構前のことなので内容を忘れていたため
続編を読もうと思って今回読み直しです。
話の大筋は覚えていたりいなかったりで
結局新しい本を読んでるのと
気分的にはそう大差なかったり・・・。
自分の記憶力の悪さもたまにはよい仕事をしてくれるもんだなぁ。

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年取ってもこんな元気な人間でいたい度:★★★★