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世相見聞録

世間の出来事や自分自身が体験したり見聞きしたことなどを、論評や感想を加えて書きつづっていきます。

350円の両替で315円の手数料??

2007年10月31日 | 事件・事故
西宮市の三菱東京UFJ銀行支店で、350円を5円玉に両替しようとした新聞販売所従業員が、手数料(315円)の高さに怒り行員のネクタイを引っ張るなどしたため、暴行現行犯で逮捕されたという。

暴行はよくないが、350円の両替で315円の手数料とは、あまりにもひどすぎる。

これでは誰でも怒るのは当たり前である。

この銀行の規定によると、両替した硬貨が50枚以内であれば手数料はかからないが、51枚以上になると手数料がかかるという。

確かに、小口の両替などは銀行にとっては手数ばかりかかって何の利益にもならないかもしれない。

しかし銀行は、国民からただ同然の利子で預金を集め、貸し付けるときは預金利子の何十倍・何百倍もの利子をとって大儲けしている。

バブル時代には土地ころがし業者などに膨大な資金を提供して日本経済大混乱の元凶になったあげく、多額の不良債権を抱えて破綻し、国民の税金で助けてもらった、ということを忘れたか。

自分の預金を引き下ろす場合でさえも手数料を取られる。
両替や預金払い戻しなどの手間は、銀行として当然のサービスであり、手数料は一切無料にすべきだろう。


<関連ニュース記事>
手数料315円に逆上、男を逮捕 銀行で350円を両替(朝日新聞)

赤ん坊を電子レンジで加熱

2007年10月24日 | 海外の話題

<時事ニュースより引用>
父親が赤ん坊を電子レンジに=弁護士は「心神喪失」と主張-米
【ロサンゼルス22日時事】米紙によると、20歳の男が生後2カ月の自分の娘を電子レンジで加熱し、大やけどを負わせたとして、テキサス州ガルベストンの警察に逮捕された。男の弁護士は先週、善悪の判断ができない状態だったとして、心神喪失(精神障害)の認定を裁判所に申請した。 男はアーカンソー州出身で、牧師になるために妻と娘を連れガルベストンを訪れ、ホテルに滞在。事件が起きたのは今年5月で、男は当時2カ月の娘を殴り、金庫や冷蔵庫に押し込めた後、電子レンジに入れて10-20秒程度加熱したという。
<引用終了>
 

犯罪を犯しても、そのとき心神喪失で善悪の判断ができない状態であれば罪に問われない、とする決め事はほとんどの国で設けられているが、その心神喪失状態を公正に証明できるものだろうか?

素人の思い込みかもしれないが、心神喪失状態であるなら、赤ん坊を殴り、レンジの扉を開け、赤ん坊を押し込み、スイッチを入れて加熱する、という一連の知的?作業ができるとは考えにくい。

そもそも殺人などを犯したりする場合は誰でも精神的に正常であるはずがないので、考えようによっては、どのような事件でも心神喪失を主張できそうにも思う。

専門的で厳密な判断基準があるとは思うが、日本でも最近は安易に心神喪失を主張し、罪の減免を狙う弁護士も多い。

山口県光市における母子殺害事件の裁判のように、罪を減免させるために奇妙な理屈を言い立てる非常識な弁護団も存在する現状では、心神喪失や耗弱の認定はよほど厳しくしてもらわないと、被害者やその家族の気持ちは報われないだろう。


ブラインドウォーク

2007年10月15日 | 学校
私が通っている専門学校では、2学期から始まった教養課程科目で、あれ?鍼灸学校でこのようなこともやるの?と思うような変り種の授業もある。

その授業の一つでは、少子高齢化、労働、格差、差別、人権、いじめ、うつ病、引きこもり、自殺、教育、飽食、環境、生命といったような現代社会の問題について、講師がその日のテーマを提起し全員が車座になって議論しあうということをする。

いわば小・中学校における道徳教育のようなものであるが、提起される問題はいずれも社会問題として真剣に考えなければならないことばかりである。

今日のテーマは、ブラインドウォーク。
医療人として、患者から信頼されて体を預けてもらう、そして体を預ける側の心理を体験してみるというものである。

2人一組になって、目隠しをして、もう一人にサポートしてもらって学校から駅まで歩いて切符を買ってくるという体験。

随所で適切な声をかけてもらわないと不安で歩けない。
目が見えればなんでもない道のちょっとした段差でもつまずいてしまう。
歩道でも飛ばしてくる自転車も見えない恐怖。
歩道にはみ出した商店の看板も危ない。

不安で腕を前に伸ばしたら誰か知らない女性の胸を触ってしまって、介助役が謝っていた。(もちろん私も冷や汗かいて謝ったけど・・・)

それでも何とか歩けたのは、介助役を信頼できていたからこそである。

相手の身になって考えるためには、こういった体験も必要なことだと身にしみてわかった次第である。

村八分は違法

2007年10月13日 | 社会問題
今どき、公然とこのようなことが行われていたとは信じられなかった。

新潟県関川村の集落が開いたイベント(イワナつかみ取り大会)に参加しない、という理由で村八分にされた住民が村八分行為の禁止を求めた控訴審裁判で、『集落員としての権利や生活上の利益を奪うもので違法』 との判断が示された。

当然の判決だと思う。

この集落(36戸)の有力者3名は、イベントに参加しない住民11名が集落を脱退したものとみなし、ごみ収集箱の使用禁止、山菜・キノコ取りのための入会地への入山禁止、集落所有物の使用禁止、役場広報の配布停止など、生活上不可欠な権利を奪う措置をとったという。

小さな集落では、みんなが協力しあわなければ集落全体の秩序が成り立たなくなる、ということもあるかもしれない。

しかし、だからと言って、親睦のためのイベントへの参加は強制できるものではないし、不参加を理由にその人たちを村八分にして生活の権利を奪っていい、ということにはならないはずである。

こういったことを許せば、一部有力者の意向のままに集落全体が支配され、個人に犠牲を強いる封建社会そのものになってしまう。

日本の田舎では、まだまだこうした意識が根強く残っているのだろうか?


<関連ニュース記事>
「村八分は違法」高裁も認定 集落有力者に賠償命令(朝日新聞)