その職員が本当に脱走を助けたのかどうか真偽は不明だが、もし本当に道具を貸すなどして助けたとすれば、まさに 『恩を仇で返された』 ことになる。
もちろん、拘置所職員が拘留者の脱走を手引きすることなど許されることではない。
しかし、脱走犯にとっては自分たちの脱走を助けてくれた職員に疑いがかからないよう配慮することは、最低限の信義のはずだ。
この脱走犯は最低限の信義さえ捨てたのであり、人間として最低である。
<関連ニュース記事>
・脱走の2人に「感謝された」拘置所職員が自殺 米国(CNNニュース)
<時事ニュースより引用>
父親が赤ん坊を電子レンジに=弁護士は「心神喪失」と主張-米
【ロサンゼルス22日時事】米紙によると、20歳の男が生後2カ月の自分の娘を電子レンジで加熱し、大やけどを負わせたとして、テキサス州ガルベストンの警察に逮捕された。男の弁護士は先週、善悪の判断ができない状態だったとして、心神喪失(精神障害)の認定を裁判所に申請した。 男はアーカンソー州出身で、牧師になるために妻と娘を連れガルベストンを訪れ、ホテルに滞在。事件が起きたのは今年5月で、男は当時2カ月の娘を殴り、金庫や冷蔵庫に押し込めた後、電子レンジに入れて10-20秒程度加熱したという。
<引用終了>
犯罪を犯しても、そのとき心神喪失で善悪の判断ができない状態であれば罪に問われない、とする決め事はほとんどの国で設けられているが、その心神喪失状態を公正に証明できるものだろうか?
素人の思い込みかもしれないが、心神喪失状態であるなら、赤ん坊を殴り、レンジの扉を開け、赤ん坊を押し込み、スイッチを入れて加熱する、という一連の知的?作業ができるとは考えにくい。
そもそも殺人などを犯したりする場合は誰でも精神的に正常であるはずがないので、考えようによっては、どのような事件でも心神喪失を主張できそうにも思う。
専門的で厳密な判断基準があるとは思うが、日本でも最近は安易に心神喪失を主張し、罪の減免を狙う弁護士も多い。
山口県光市における母子殺害事件の裁判のように、罪を減免させるために奇妙な理屈を言い立てる非常識な弁護団も存在する現状では、心神喪失や耗弱の認定はよほど厳しくしてもらわないと、被害者やその家族の気持ちは報われないだろう。
<共同ニュースより引用>
【ワシントン17日共同】国際金融市場に絶大な影響力を振るったグリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が17日発売の回顧録で「イラク戦争は石油が目的」と指摘、財政面でも「制御不能な歳出」を放任したとしてブッシュ政権を痛烈に批判した。18年半にわたりFRBに君臨。81歳の今も発言が注目される自称「自由至上主義の共和党員」の回想だけに、米政財界に波紋を広げている。
<引用終了>
何を今さらわかりきったことを! という感もするが、これが米国経済界を長年にわたって牛耳ってきた責任者の発言であることを考えると、それなりに重い言葉であろう。
米国は、イラクが大量破壊兵器を保有しているという理由で国際批判も無視して開戦し、圧倒的な軍事力でイラク国土を散々に破壊したあげく、それが嘘だとわかると次にはテロリスト集団アルカイダとの関係という根も葉もない嘘を言い立てて、『テロとの戦い』 をスローガンに戦争を拡大してきた。
米国の狙いは、中東産油各国を親米政権に仕立て上げ、石油資源の利権をわが物にすることにあることは、開戦当初から言われてきたことである。
ある機関の調査によると、イラク戦争で亡くなったイラク人は推計70万人を超えるという。
そして殺された人々は、その多くが罪のない一般市民や子供たちである。
その全てが米軍によって殺されたとは言わないが、米国の開戦がなければ殺されることはなかった。
グリーンスパン元議長にしても、イラク戦争は米国経済のためにならなかった、と言っているだけで、イラクの人々の犠牲などについては関心外であろう。
自分さえ良ければいい、という考え方が米国はもちろんのこと、日本でも蔓延しているように思えて仕方がない。
<共同ニュースより引用>
日本向けに高額で取引される、トルコ南部ハタイ県アマノス山などにしか生息しない希少種クワガタが、商業目的の乱獲のために激減、絶滅の危機にひんしている。トルコの環境保護当局者は、日本の小学生らの間で人気のゲーム「ムシキング」ブームが背景にあるとみて、心配顔だ。このクワガタはアクベシアヌスミヤマクワガタ。1本の角の先が3つに枝分かれしている珍しい品種。(共同)
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以前にも、日本の子供たちに人気のクワガタムシが、生息している東南アジアで金目的のために乱獲され問題になってるいるとのニュース記事を読んだことがある。
トルコのケースではどうだかよくわからないが、東南アジアの例では、効率的に捕獲するために付近の木を全て伐採したりするので、環境破壊もひどく進んでしまっているという。
現地のブローカにとっては、たかが虫でも捕まえて日本に売れば大金が入ってくるので、クワガタが滅亡しようが環境が破壊されようが知ったことではない、ということだろう。
ん十年前に、デパートでカブト虫やクワガタが売られているのを見て驚いたものであるが、今では慣れてしまって一匹数万円で売られていても、そんなに驚かなくなった。
子供たちに珍しいクワガタやカブト虫を買って喜ばせたい、という親の気持ちもわからないでもない。
しかし親としては、虫は自然の中で生きているということこそ教えるべきであって、おもちゃのように虫を買い与える行為が、日本だけでなく外国の自然をも破壊することに繋がっている、ということへの配慮も必要である。