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世相見聞録

世間の出来事や自分自身が体験したり見聞きしたことなどを、論評や感想を加えて書きつづっていきます。

2008年03月22日 | 日々の戯言

近くの公園ではオオイヌノフグリが満開で、小さな蜂が飛び回っていた。
東京地方は桜の開花宣言が出たが、我が家の近所ではまだツボミ状態。
桜の見ごろは再来週あたりになるのかな?

衣食足りて礼節を知る

2008年03月09日 | 社会問題
生活が苦しくて、腹が減って腹が減ってたまらないときに食べ物を差し出されると、礼を言うのも忘れてその食べ物に飛びついてしまう。

そんな状況になれば誰でも生きる本能が優先するのは当たり前で、恥ずかしいことでもなんでもない。

人間は、生活に余裕ができて初めて礼儀や節度をわきまえられるようになる。『衣食足りて礼節を知る』 という言葉はそういう意味である。

しかし現実を見るとむしろ逆で、衣食が満ち足りれば足りるほど、人間性が劣化して礼節を忘れてしまうのではないかと思うことが多い。

人並み以上に学力優秀で裕福なはずの高級官僚が、職権を悪用して業者に賄賂をせびったり、国民の税金を食い物にしたり、自分の怠慢で起こした不祥事の責任を部下に押し付けたりなどはその典型で、どうしてそういう浅ましいことができるのかと不思議に思うほどである。

今、日本の子供たちの学力が国際的に低下してきた、ということが問題視されているが、そのようなテストの点数なんかどうでもいい。基本的な考える力さえ身につけさせれば、後は自分で考えてやっていけるものである。

いい加減に学力偏重の社会を変えていかないと、頭でっかちで礼節をわきまえない人間だけが幅を利かせる社会になってしまいそうな気がする。

人間の価値は学力だけで決められるものではない。

高度な学識がないとできない仕事もあるとは思うが、賄賂を受け取るのに高度な学力が必要とは思えない。

学力よりももっと大事なものがあるはずである。