親方自らが、この新弟子の額が割れるほどにビール瓶で殴りつけ、『かわいがってやれ』 と弟子たちに暴行を指示したという。
そしてその翌朝には、起きてこられないこの新弟子を無理やり稽古場に連れ込み、親方黙認の元、ぶつかり稽古と称して、金属バットなどで集団暴行を加え続けたらしい。
大事な子供を預けて殺された親の気持ちを思うと、胸が痛む。
一般社会から隔絶された閉鎖的な相撲部屋では、死亡に至らないまでも、こういった陰惨ないじめが日常的に行われているのではないだろうか。
そもそも、野球部屋でもあるまいし、どうして金属バットなどが部屋にあったのか。
大相撲界の体質は、例えて言うなら、組から抜け出そうとした組員を集団リンチする暴力団と同じである。
このような事態が発生しても、相撲協会はまたしても無策のままダンマリを決め込んでいる。
時が解決してくれるとでも思っていたら大間違いである。
閉鎖された狭い社会の中で、『おやまの大将』 になって威張り散らしている親方連中や協会幹部は、前途ある若者の命を奪ったことを厳しく反省し、世間の常識が通じる人間になってほしい。
そうでなければ、大相撲は無用の長物として社会から消えるべきである。
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