あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

鎮痛剤の効かない頭痛のヒミツ

2019-10-29 22:03:00 | 健康・病気
こんばんは。今日は良く降りましたね☔️
こういう日は、頭痛、神経痛、関節痛、呼吸器疾患の患者さまが一気に増えます。
湿度が影響するために、このようなお悩みの方が多いのですが!

今日は、どんな鎮痛剤を飲んでも軽減しない頭痛に悩まれる患者様がおみえになりました。
この「どんな鎮痛剤を飲んでも」というところに大きなヒントがあるのですが、
「冷え」による頭痛というものがあるのです。
病院では、筋緊張性頭痛の診断を受けておられたそうで、さまざまなお薬を色々と試されてこられたそうです。
実は、このクスリというのはほとんどの薬が身体を冷やすことにつながります。
特に「解熱鎮痛剤」などと言われるように、熱を下げて痛みを和らげる作用がある薬が多いために、
毎日のように飲み続けておられると身体の芯から冷えてしまっていることが多いのです。

生理学的にも、寒い時は我々の身体は血管を収縮させて熱を逃がさないようにします。
つまり、緊張を強いられることになるのですね。
東洋医学的には、冷えることによって気血の流れに支障を生じると捉えています。
気が鬱滞すると「気滞」血が鬱滞すると「血瘀」と呼び、どちらも痛みを生じる原因となります。

寒い時に、体がぶるぶると震えるのは、自然な生理現象で「ふるえ産熱」という生体反応なのです。
冬の寒い時でも、運動することで体温が上がり暑く感じるほどですね。
これは、身体を動かすことによって良く気血が巡っていると捉えても良いでしょう。
これは、身体を温めることでも可能です。身体を適正な体温に戻してあげるだけで、体内のさまざまな免疫力が戻ってまいります。これは我々が持つ自然治癒力なのですね。自然治癒力が正しく機能していると頭痛も起こらなくなってまいります。

治療の際には、からだの冷えを改善することを最優先に、全体のバランス調整をおこなっていきます。

「冷えは万病のもと」という言葉を耳にされたことがあると思います。
まさによく表現されていると思います。
これから寒くなってまいります。冷え対策を万全にして、これからの季節乗り切っていきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする