前立腺ガンの患者取り違え手術がニュースになっていますが
昔に比べて、データ偏重的な感じになってきていることの弊害だと感じました。
鍼灸の場合(当院の治療の場合)、基本的には患者様の脈を拝見して
身体の中を診断しています。他には必ず診せていただいていますが
お腹(腹診です)の様子や、声の艶(張りがあるかどうかなど)、歩き方など
さまざまな患者様の様子から治療をアレンジしているのです。
ですから、毎日治療にいらっしゃる方でも同じ治療を漫然とするのではなく
食べ過ぎているようなら胃腸を補ったり、ストレスで気が張り詰めているようなら
リラックスするような治療にしたりと、まさしくオーダーメイドの治療をしています。
ですから、検査データなどにとらわれることはなくその日の患者様の様子が
すべての治療につながっているわけです。
西洋医学でも「テーラーメイド医療」という考え方が出てきていますが
東洋医学はそもそもテーラーメイド医療なのですね。
ですから、取り違えなどということは起こりません。
東洋医学では検査データではなく、患者様のお身体から診断治療をしています