あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

逆子のお話

2007-03-28 20:50:00 | 健康・病気

このブログを立ち上げた時には治療院こぼれ話を一週間に一度は書き込み、鍼灸治療に対する理解を深めていただこうと思っていましたが臨床と子育て、さらに趣味も行いながらではなかなか書き込みが出来ない現状です。
嬉しい報告を受けたのと早朝覚醒(歳のせい?!)をしましたので、久々に書き込みます。

「先生昨日診察を受けたところ、逆子が治っていました。」と、kさんから喜びの電話です。
kさんは三人目の出産予定の患者さんです。
第一子も逆子になりましたが、逆子体操で矯正し無事出産。
第二子は逆子になることもなく出産。
ところが、今回は37週目(臨月)で逆子になってしまったと、t病院のy医師の紹介で来院。
「治らなければ4.2日に帝王切開を行うことになっていますが、せっかく二人とも自然分娩ですのでお腹は切りたくない!」

3.22日
診察すると右季肋下に頭が有り、左骨盤内に足がはまりこんだような状態であるが、診察中も良く動いているので、この子は治ると直感した。と、いうのは八ヶ月前後で有れば99パーセントの確率で治るが、臨月近くになると治る確率が下がるからである。(当院の臨床経験)
 治療は、脾虚証で昇清作用を高め、子宮口近くにはまりこんだ足を挙げることを目的に行う。鍼を行い灸を施すと、更にお腹が変形して良く動く。kさんに「この子は必ず治りますよ」と告げて翌日の来院を約束する。
3.23日
 もう治っているかも知れないと思い診察したが、そうは問屋がおろさない!今日も治療中良く動く。
3.24
昨日同様の治療を行い、至陰穴と三陰交穴に自宅で施灸するように指示する。
3.27(病院診察の前日)
診察すると頭が左臍下、足が右季肋下にある。「治りましたね」とkさんに告げると土曜日の治療後すごく良く動きました。自分でも治った様な気がしていました。とのこと。私がkさんのお腹に手を当てるとそれに呼応するかの様に良く動く。それを見ていた当院スタッフもスゴイスゴイと声を高めて笑う。(私の経験では左季肋下に足が有る時が一番安定していると感じています)

そして、水曜日の産婦人科の診察の結果が前述のうれしい報告です。安産灸(安産と産後の子宮収縮を高めて健康を保つために三陰交の自宅施灸)を続ける様にお願いする。
 予定日は4月中旬とのこと。無事な安産をお祈りいたします。

コメント
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