よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

静寂-奈良県宇陀市:宇陀松山

2018年03月23日 | 奈良(奈良市以外)
Uda Matsuyama, Uda City, Nara Pref.

さてさて、奈良県宇陀市の宇陀松山にやって来たワタクシは、重要伝統的建造物群保存地区に選定された
古い町並みの中を南から北に向かって歩いていました


宇陀松山は京都や奈良と伊勢をつなぐ交通の要衝として、古くから栄えてきました。
町として形を成し始めるのは戦国時代、秋山庄の荘官から国人領主に成長した秋山氏が城を築き、
その城下町として山腹に栄えたのが現在の松山の起源であると言われています


その後、秋山氏は豊臣氏に追放され、秋山城には秀吉の弟、秀長の家臣が入り、
この頃に城の大規模改修と城下町の拡大整備が行われ、現在の骨格が整えられたそうです


近代になると郡役所や裁判所ができ、政治の中心地として栄えたほか、県内初の乗り合いバスが走り、
十数件の料理旅館がひしめいた時期があり、昭和の半ばまでその賑わいは続いたということです。
しかし、鉄道がこの地を通らなかったことが、町の衰退につながっていったのではないでしょうか


街を歩くと江戸時代、明治時代、大正時代、昭和初期というように様々な時代の民家があります。
一つの時代に統一された町並みもいいのですが、こういう町並みも趣があっていいなぁと感じます


午前9時前。宇陀松山の街は通りを歩く人もほとんどおらず、車の通行もほぼありませんでした。
ワタクシは静寂の中に包まれながら、通りを歩いていました


一瞬、この街から人が消えてしまったかのような錯覚を感じてしまいます。
その時、家の前で掃除をしていた女性と出会い「おはようございます」「今日は寒いねぇ」と声を交わし、
なんだか妙にホッとしてしまいました。人が消えてしまうはずがないですよね


この街はモノクロの写真が似合います。気がつくと、ずいぶんとモノクロ写真を撮影していました。
まだまだ魅力あるモノクロ写真を撮影するのが難しく、なかなか思うような写真を撮れません


写真というのは難しいです。でも、難しいから面白いのでしょうね

使用したカメラ:1,4,5,8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


モノクロ写真を撮影する時、アナログカメラを使っていた時代のことを思い出します。
最近のカメラはどんどん機能が進化し、私などは機能を使いこなせていないのが現状です。
でも、カメラにはアナログ的な感覚を残していてほしいと思うのですがねぇ



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