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電力線通信解禁を答申『解説』

2006-09-15 13:27:33 | IT関連ニュース
  電波漏れ 強い強い懸念
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 「電波監理審議会(電監審)にこんなに反対意見が集まるのは珍しい」。電力線
通信を認めるかどうかの最終判断で多数の反対意見が集まったことについて、総務
省内からも「異例だ」という声が上った。装置メーカーはすでに巨額の投資をして
おり、後に引けない。検討から6年がたっているという状況だった。

 電力線通信を利用する際、そこから漏れ出す電波を規制するため、今回の規制値
案が電監審に諮問されていた。01から始まった研究会などにも、短波放送事業者、
アマチュア無線家、天文学者らから反対の意見が寄せられた。このため、当初案よ
り厳しい規制値案が提示されたものの、最終段階の電監審にも、ほとんど同じ内容
の反対意見が続出した。検討内容に納得しなかったためだ。

 メーカーなど約50社でつくる高速電力線通信推進協議会も「電波は漏れる」こと
は認める。「だが、市場に出なければ、改良のしようもない」という立場だ。
 電監審も微妙な問題だということは承知だ。「慎重な許可手続き」「混信時の対
応制度」などを求め、反対意見には配慮している。

 だが「電波による天文観測が崩壊する」と、危機感を表明する大石雅敏寿・国立
天文台助教授は「科学的な誤りだという指摘が多く寄せられたのに、強行するのに
はあきれる。総務省は電波公害を垂れ流しにする責任を覚悟してほしい」と話す。
                     (2006.09.14 朝日朝刊/総合)

「胃腸に管」で事故29件/560機関調査

2006-09-15 00:13:12 | 医学
  2人死亡、後遺症21件
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 病気やけがで食事をとれない患者の胃や腸などに直接、管を通して栄養を補給す
る医療行為について、今年6月までの1年9カ月間に全国で29件の医療事故があっ
たことがわかった。このうち2人は死亡し、大半の患者に障害が残ったという。
財団法人「日本医療機能評価機構」(東京都)が全国約560の医療機関(約20万
床)から報告を受けた。

 死亡した事例では、70代の男性は、おなかから腸まであけた穴を通じ、栄養剤を
注入中におう吐し、肺に入ってしまった。医療機関は、業務が忙しく観察が不十分
だったという。20代の男性は、在宅療養に切り替えるため、鼻から胃へ管を通す処
置をしたのに、気管内に管が入っていた。この男性はもともと慢性呼吸不全の症状
があり、それまでも心停止に陥り、蘇生救命したことがあったという。

 ほかにも、胃に穴を開けて管を通したつもりが肝臓にも貫通していた。▽胃に通
じる管の交換時に腹腔内に挿入した▽管の交換時に食道に穴を開けた__などの事
故があった。障害の有無が不明な医療事故もあるが、少なくとも21件で障害が残っ
たという。

 胃や腸に穴を開けて管で直接栄養を送る「造設手術」は、開腹手術ではなく、内
視鏡手術でも可能になったため、10年ほど前から増えている。
 同機構は「不適切な場所に管が入ることはあり得るので、十分だと思っても改め
て確認を徹底してほしい。いかに早く気づいて処置するかが大事だ」と話している。
 同機構は医療体制やサービスの質などを審査する第三者機関。
                      (2006.09.14 朝日朝刊/総合)