シニアの一人たび

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「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

ピロリ菌感染歴⇒胃がん10倍『その2』

2006-09-06 18:21:23 | 生活習慣病
リスク 格段に上昇/厚労省4万人調査で判明
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 菌の感染で胃炎が進むと、胃の中の環境が変わり、ピロリ菌がすみにくくなる。
こうした場合は陰性に含まれてしまうため、研究班が他の指標も併用して採血時ま
での感染歴の有無で比べると、感染歴のある人たちが胃がんになるリスクは感染歴
のない人たちの10.2倍に達した。

 ただ、ピロリ菌感染歴があっても胃がんを発症するのはごく一部とみられる。
研究班によると、抗生物質でピロリ菌を除菌しても胃がんを防げるかどうか、現段
階でははっきりしていないという。除菌は現在、胃や十二指腸潰瘍に限って公的保
険が適用されている。

 研究班の笹月静・国立がんセンター予防研究部室長は「除菌も選択肢の一つだが
現時点では喫煙や塩分の高い食事など、がんの危険を高める生活習慣を改めること
がより大切だ」としている。
 愛知県がんセンターの富永祐民・名誉総長(がん疫学・予防)の話
ピロリ菌と胃がんとの関係はほぼ確実だ。今後は全国の医師や疫学者が一体となっ
て、除菌によって胃がんをどの程度防げるのか、医療費の削減につながるのかとい
った調査を進めていくべきだ。
(2006.09.05 朝日朝刊/総合『完』)

ピロリ菌感染歴⇒胃がん10倍

2006-09-06 08:42:05 | 生活習慣病
リスク 格段に上昇/厚労省4万人調査で判明
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 人の胃にすみ着く細菌ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)に感染したことがあ
る人は、全く感染がない人に比べ、胃がんになるリスクが10倍に跳ね上がることが、
全国4万人余を対象にした厚生労働省研究班の大規模疫学調査でわかった。ピロリ
菌と胃がん発症との因果関係が一段と濃厚になってきた・28日から横浜市である日
本癌学会で報告する。

 90~95年に全国10地点40~69歳の男性1万5300人、女性約2万6700人に血液を提
供してもらい、経過を追ったところ、04年までに512人が胃がんになった。保存
血液でピロリ菌感染を調べ、胃がんにならなかった人と比べた。
 その結果、採血時にピロリ菌陽性の人たちの胃がん発症リスクは、陰性の人たち
の5.1倍だった。
(2006.09.05 朝日朝刊/総合『その2に続く』)