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C型肝炎インターフェロン治療/久留米大調査

2006-08-07 07:27:27 | 医学
  専門医ほど積極推奨
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 C型肝炎のインターフェロン治療に関する考え方が、医療機関によって大きく違
うことが久留米医大などの調査で分かった。肝臓専門医がいる病院では70歳以上の
高齢者にも勧めているが、専門医がいない診療所では「高齢」を理由に勧めていな
かった。
 インターフェロン治療にたいし、患者の側には「副作用が心配」との見方が強い
ことも分かった。

 久留米医大の佐田通夫教授(消化器内科)らと日本製薬工業協会医薬産業政策研
究所が、九洲のある地区の1病院と7診療所に通う患者254人の治療法などにつ
いて患者・医師双方に尋ねた。
 肝臓専門医がいる病院では90%の患者にインターフェロン治療を勧めていたが、
専門医がいない診療所では39%だった。

 一方、この治療を勧められながら同意しなかった患者では、「副作用が心配」
(75%)が最大の理由だった。
結果について、佐田教授は「高齢者ほど肝がんのリスクがあるので、専門医は高齢
者にもインターフェロン治療を使っている。病院と診療所の連携が必要だ」と言う。

 C型患者の患者・感染者は国内に約200万人いるとみられ、慢性肝炎から肝硬
変や肝がんに至るリスクがある。肝がんの約8割はC型肝炎ウイルスが原因と考え
られる。
 だが近年、C型肝炎ウイルスを抑える注射薬インターフェロン改良が進み、抗ウ
イルス薬との併用治療法が効果を上げている。肝がん発生を抑えることもできる。
最近普及してきた方法では、週1回の注射を半年~1年続ける。最初の2週間は
入院が勧められ、その後は通院で治療できる。
                     (2006.08.06 朝日朝刊/総合)