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海底に液化CO2の「プール」/沖縄で海洋機構発見

2006-08-30 08:40:01 | 生物学
  封じ込め技術 開発の参考に
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 沖縄県与那国島沖の水深1380㍍の海底で、液化した二酸化炭素(CO2)が
閉じ込められた「プール」を、海洋研究開発機構のグループが有人潜水調査船「
しんかい6500」を使って見つけた。CO2を分解する微生物が生息することも
確かめた。地球温暖化対策としてCO2の海底への封じ込めが検討されているが、
さの技術開発に参考となる成果だ。近く米科学アカデミー紀要(電子版)に発表す
る。

 このプールは約300度の熱水が海底下から噴出す場所のそばにあり、面積約
200平方㍍で深さ約20㌢。液化CO2と微量の液化メタンで満たされており
CO2が海水と反応して出来た厚さ約10㌢の固体硫黄の層が「ふた」のように覆っ
ていた。

 稲垣史生・同機構サブリーダーによると、地下のマグマに含まれるCO2とメタ
ンが熱水とともにわきだし、冷やされて液化したらしい。CO2は水深2400㍍
より深くでは液化して海底に沈むため、地球温暖化対策の一案として深海底へ封じ
込める技術が研究されているが、実際の海でこうしたプールが見つかったのは初め
てという。

 含まれる遺伝子を調べたところ、メタンや硫黄をエネルギー源とし、CO2を分
解する微生物がいるとわかった。稲田さんは「海底への封じ込めでは、微生物の栄
養となるメタンなどをまぜて沈めれば、CO2が効果的に処理される可能性がある
」と話している。
                      (2006.08.29 朝日朝刊/総合)