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毎日がどうでしょう

「水曜どうでしょう」&ミスター・鈴井貴之さんが大好き♪
そんな私の日常とCUEさんを綴るゆるゆる日記でございます☆

「river」

2006-10-18 | [ミスター]鈴井貴之さま♪



チャンネルNECOで放送されていた、鈴井貴之第2回監督作品
「river」を見ました~




佐々木耕一(大泉洋)は警察官。警邏中に遭遇した通り魔の犯人は
女性を人質に取っていた。拳銃を構えて威嚇するも、その使用に対して
日頃抵抗を感じている彼は、弾を入れていなかった。
結果犯人は人質を盾に逃走し、女性は翌日殺害されて発見。最悪の
結果となったこの事件の記憶に苛まれながら日々を過ごしていた。

藤沢聡(安田顕)は結婚式の2ヶ月前に、婚約者の女性を通り魔事件
によって失ってしまった。その際に警察の対応の悪さで彼女が犠牲に
なったことを聞き、彼は探偵を雇ってその警察官を探し出し、法的
手段に訴えて彼女を弔おうとしていた。

九重達也(佐藤重幸)はススキノのはずれでバーを経営している。
かつてはオリンピック代表候補にもなったスキー・ジャンプ競技の
選手だったが、大会を目前にして交通事故に遭って二度と空を飛べなく
なってしまった。

横井茂(音尾琢真)は製薬会社のエリート課長。仕事も順調、結婚
して家庭も持ち順風満帆だったが、人生唯一の汚点・小学5年の1学期
だけいた転校先の学校でいじめに遭っていたことを今でも忘れられず
にいた。

そんな4人が、同窓会で再会。2次会を九重の経営するバーでしていた
時、店にいた客から「過去を忘れる方法がある」という話を聞く。
ある製薬会社の薬品保管庫に、役所の認可が降りずに眠ったままの
「記憶を操作できる薬」がある。倫理的にも問題があるので盗まれ
ても公表できず、警察にも通報できないからと、それを盗み出す
提案をしてきたのだ。

今が重苦しい佐々木、婚約者を失った藤沢、二度と空を飛べなく
なってしまった九重。3人はその計画に参加することにした。

それぞれの過去をリセットするために奔走する3人。
しかしそれは、巧妙に仕組まれたある男の復讐劇の始まりだった―。

「許せないのは、信じていたから・・・」
あの時傍観するしかなかった、救えなかった男達は、消せない過去
へと堕ちていく。

鮭は必ず、産卵をするために自分の生まれ故郷の川へと戻ってくる。
鮭にとって川をさかのぼり故郷に戻ることは、子孫を残すと同時に
自らの死をも意味する・・・。




まだ3作目の「銀のエンゼル」を見ておりませんが、私は鈴井監督の
3作品の中でこれはナンバー1だと思っております。

もうね、前作の「man-hole」以上に映像が素晴らしい
全体的にはブルーを基調とした暗めの映像。
バーでの人物主観の目線や照明。
作戦決行の日の朝のそれぞれのシーン。
それぞれがとってもいいのだけど、何といっても最後の
学校でのシーンの逆光が最高です
DVDの副音声では「実験的な撮影方法を多用したから、良く見たら
ほとんど顔が映っていなくて役者泣かせ」と仰ってましたが

さらにねぇ、BGMもまたグッド
エンディングの太陽族は存じておりませんでしたが、まさにこの映画
のエンディングにピッタリというくらいハマってたし、
途中でも映像とBGMがぴったり合っていてよかった
学校のシーンで流れる「今日の日はさようなら」のリコーダー
演奏のシーンなんて、もう鳥肌たちました

主演の洋さんをはじめとするナックスの面々、素晴らしい演技で
ございます
本来の自分と真逆(笑)の寡黙な主人公を演じた洋さん。
押さえた演技が光っていました。
警察官なのに弱い部分もあったけど

でも何よりも、音尾さん扮する横井は素晴らしいの一言
ラストに近づくにつれ・・・特に学校でのシーンなんてのは横井の
狂気が良くあらわれていて怖い・・・
あの笑顔は怖いって~
なぜか遊園地の観覧車で家族に向けた笑顔さえも怖かったよ(笑)。



お話は、とにかく救いようのないお話。
学校での対決で結局誰が生き残ったのか、誰が死んだのか。
映画の中ではこれという答えはなく、鈴井さんは見た人自身に
委ねています。
その人がどう捉えるかで、エンドロール後に残っている映像が
幸せなものなのか、それともかわいそうなものなのかに分かれる
のは面白いなと思いましたね。

私は・・・どうだろうなぁ。
回想シーンで子供の頃の彼らが鮭の稚魚を放流するシーンが
出てくるんだけど、1人横井だけは放流していない。
ラストの洋さんのナレーションで「鮭が故郷に帰ることは
死を意味する」と言っている言葉、そして最後のシーンで
唯一無事だった佐々木も、あの時の警官が佐々木だったことを
知った藤沢が佐々木に拳銃を向けていたことを考えると・・・



全滅、か・・・横井だけは生き残る?
横井が仕組んだ復讐劇で見事に目的を果たし、人生の汚点を
消し去った。
故郷に帰って佐々木は死んでしまったけど、彼女の中に
自分の子孫は残した。

・・・と考えるのが妥当かもしれないけど


うーん・・・


希望的観測で言うならば。
最後のシーンで、妊娠の分かった佐々木の彼女が、未来の家族像
を想ってイラストを描いている・・・と捉えて、「佐々木は生き残って
いてほしい」なぁ・・・と

横井は過去と決別するために、九重と藤沢は自らの手で殺って
しまった。
藤沢は自分の婚約者を見殺しにした警官が佐々木だったことを
知り、最後の力を振り絞って佐々木に拳銃を向けた。

どうしても許せなかったから。

でも、あの時いじめられていた自分を救ってくれなかったけど、
横井にとって佐々木は転校して初めて話しかけてきてくれた友人。

狂気に満ちていた横井に最後の良心があれば、もしかしたら
藤沢の拳銃から佐々木を救ったかな・・・と。


都合がよすぎるかしら??



前作「man-hole」やおそらく「銀のエンゼル」もそうかなと
思うのだけど…
ほんわかした日常を切り取った映画もいいのだけど、今回の
「river」のような映画こそ、より鈴井さんの才能を感じさせる作品
なのかなと思いました。
「river」も、かつてOOPARTSで上演した演目のリメイクだと聞いた
ような・・・(違ったかな?メイキングで「riverは舞台版man-holeの
セカンドバージョン」と言っていたような・・・)。


個人的好みでもあるのだけど、こういうテイストの映画を
もっと見てみたいなと思いました。
ぜひ「river続編~横井の逆襲~」を
…あ、したら横井は生き残ってるのか(笑)?


そうでしたそうでした!
最初にちょっとだけ、どうでしょうディレクター陣も
出演してましたね
発見した時思わず笑ってしまいました。
(藤村さんはメイキングでナレーションもやってますね)


ついでに。
DVDで副音声も聞きました。
監督+ナックス5人、計6人の副音声。豪華だ~
・・・でも会話の中身は中学生だった(笑)いや、でも本編とは
打って変わって楽しい副音声
キレイな映像の裏に隠されたウラ話(=スタッフの苦労)を聞いて
ビックリするやら可笑しいやら

いや~、面白かった


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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riverって引き裂く人って意味なんですよね? (未夏)
2006-10-18 21:39:02
handbellさん、こんばんは♪



私は鈴井さんの映画は「river」しか見たことなかったのですが、私も映像がとても素晴らしかったと思います。全体的に暗めで物々しさが伝わって。確かにそれのせいで役者の顔があまり見えなかったけど。笑。(そしてバックショットも多かったけど。)

音尾さんの演技は怖かったです・・。この後、マッスルブラザースの仲音くんは見れません∑(; ̄□ ̄A

あと、1つ1つの見せ方もぞくっとするところがありました・・。あの、×が書かれた子供の頃の似顔絵とかはぞわっときました。



副音声は本編とギャップがありすぎて笑っちゃいましたねぇ。っていうか自己紹介の「やすだけぇ~ん」だけでオープニング終わっちゃってるもん!!森崎さんがしょげてるのが可愛かったです。

長文失礼しました;
返信する
river (筋肉おばはん帯)
2006-10-19 01:31:19
これはまだ見たことありません。

あとの2本は、たまたまCATVで放送されたのを見たのですが、riverだけはどうも毛色の違う映画のようですね。



他の2本が、いわゆる家族の再生とかそういう感じの温かいお話だったので、riverの怖さは想像がつきません。



しかし、今まで見たことのないNACSさんや、今まで知らなかった鈴井さんの一面が見てみたい気がします。
返信する
未夏さんへ (handbell)
2006-10-19 15:54:30
こんにちは☆



そうそう、役者さんは思いっきりアップを

撮られてるか、バックショットが多かった

ですね(笑)

でもそれがまた物々しさやいろんな想像を

かきたてられて、私は良かったと思います。

確かに音尾さんは、コレを見た後「マッスル」

を見るとビックリしますね



あの教室の似顔絵は、私も気づいた時ぞっと

しました。

あぁ横井はこの中でなにして何考えてたの~!?と

思うと…



そんな本編と打って変わっての副音声も

またいいですね

あの「やすだけぇ~ん」は私もカッコいい!

と思っちゃいました(笑)。

リーダーのしょげっぷりもいいですね
返信する
筋ちゃんへ (handbell)
2006-10-19 15:58:02
こんにちは☆



確かに、「man-hole」と「銀のエンゼル」

とは全く毛色の違う作品でした。

でもまたこれも鈴井作品を彩るものの1つと

して、これはアリだなと思います。



内容が内容だけに、シリアスなNACS兄さんた

ちが見られていいですよ。

顕さんも、「man-hole」からすごく成長した

いい演技を見せてくれてます。

あの役は顕さんにはまってましたよ

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