新選組の幹部で晩年を小樽で過ごした永倉新八(1839~1915年)の「百回忌法要」が5日、菩提(ぼだい)寺である小樽市入船の量徳寺で営まれた。
永倉は松前藩士の息子として江戸に生まれ、新選組には結成から参加。副長助勤として、「池田屋事件」などにかかわった。明治維新後、松前藩医の婿 養子となり杉村義衛(よしえ)と改名。月形町にあった監獄「樺戸集治監」で看守の剣道指南を務めるなどした後、小樽で余生を送った。
法要には、永倉のひ孫で、ディレクターとして永倉のドキュメンタリー番組を手掛けた杉村和紀さん(46)や、ファンらが参列した。法要後には、境内にある永倉の記念碑に関係者が集まり、「誠」の旗を掲げて記念撮影した。
杉村さんは、「後に名乗った『義衛』の通り、義をまもる人生を歩んだ人」と曽祖父をたたえていた。
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア(半田貞治郎)