近畿日本ツーリスト(KNT)は、11月29日に開催される「第2回伊勢志摩サイクリングフェスティバル」に協力する。イベントは伊勢志摩国立公園指定70周年のプレイベントとしておこなわれるもので、KNTは実行委員会に参画し、志摩市と近畿日本鉄道などとともに大会の運営に協力する。
イベントでは40キロメートルのコースを自転車で走行。コースの途中にある「安乗神社」では、サイクリングの安全を祈願することもできるという。また、コース途中の中継ポイントでは志摩の餅菓子やところてんの提供などもおこなう。小学4年生以上が対象で、参加費は6000円。定員は先着1000名とした。
また、イベントの参画にともない、KNTではイベントの宿泊プランと、会場までの交通および宿泊をセットにした「近鉄セットプラン」の2つのプランを販売。宿泊にはイベントの会場内に位置する「ホテル志摩スペイン村」を用意した。宿泊プランは11月28日と29日が対象で、旅行代金は朝食1回を含め1名1万4000円から1万6800円まで。近鉄セットプランは宿泊施設に加え、大阪難波、大阪上本町、鶴橋の各駅から鵜方駅までの近鉄特急券を提供。宿泊日は11月28日で、旅行代金は1名2万3600円とした
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎
日本航空(JL)の2016年3月期第1四半期(2015年4月1日~6月30日)の連結業績で、営業収益は前年比1.6%増の3120億3500万円となった。営業費用は円安の影響や人件費の増加などがあったものの、燃油安やコスト削減などで4.4%減の2757億円となり、営業利益は94.6%増の362億4400万円とほぼ倍増した。あわせて経常利益は131.7%増の392億3000万円、四半期純利益は120.7%増の326億1000万円となり、第1四半期としては各利益が過去最高となった。
7月30日に開催した決算発表会見で同社取締役専務執行役員の斉藤典和氏は、営業利益段階において、対計画比で50億円の増収、50億円の費用減を実現したことことを報告。「順調に推移している」としたものの、第1四半期の結果であることから、4月30日に発表した通期業績予想の修正はおこなわなかった旨を説明した。そのほか、純利益についてはボーイングB777機3機の売却益なども寄与したことを説明した。
国際線の旅客収入は2.1%増の1094億7900万円で、旅客数は8.1%増の200万7367人に。日本発の業務需要が堅調に推移するとともに、旺盛な訪日需要を取り込んだことで大きく旅客数を伸ばした。路線運営面では関空/ソウル(金浦)線の運休などにより、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)を2.4%増とした一方、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は8.9%増となり、座席利用率は4.6ポイント増の77.9%に上昇。旅客単価は6.2%減の5万4539円、イールドも6.2%減の11.7円となったが、これらの減少は燃油サーチャージ収入の減少に影響されたもので、燃油の影響を除けば増加しているという。ユニットレベニューは0.3%減の9.1円だった。
路線別では、訪日旅行の需要増により海外発の旅客が22%増加。特に中国線と東南アジア線が大きく伸長し、中国発の利用者は5割増、東南アジア発の利用者は3割増だったという。国際線から国内線への乗り継ぎは全体の2%程度とまだまだ小規模ながら、約2割増加。斉藤氏は上海証券取引所における株価の急落については「懸念はあるものの、予約状況に影響はない」と報告した。
3月に開通した北陸新幹線の影響を大きく受けた北陸線については、収入が約4割減となった旨を報告。機材の小型化などをおこないASKを27%減に縮小した結果、座席利用率は約5ポイント減の約60%に落ち着いたという。
75日前まで予約可能な「ウルトラ先得」の新設などを実施した国内線の旅客収入は3.9%増の1099億円で、旅客数は0.3%増の753万8738人。ASKは1.0%減となった一方、RPKは0.1%増となり、座席利用率は0.7ポイント増の63.1%増となった。単価は需要構成の変化や値上げなどにより、3.6%増の1万4578円に。イールドは3.7%増の19.4円、ユニットレベニューは5.0%増の12.2円となった。
このほか、マイレージ会員限定の高付加価値型商品などを販売したジャルパックの営業収益は、0.2%減の366億円で前年並みに。海外旅行の取扱人数は、円安による旅行代金の上昇やヨーロッパなどでの政情不安などで8.6%減の5万6000人となった。一方、国内旅行の取扱人数は、ダイナミックパッケージのウェブサイトの機能を拡充したことなどにより、1.2%増の55万5000人と増加した
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎
国土交通省はこのほど、7月31日付けの人事異動を発表した。新たな事務次官に現技監の徳山日出男氏を任命。観光庁長官の久保成人氏と航空局長の田村明比古氏は留任する。
徳山氏は1979年に当時の建設省に入省。以降は関東地方建設局道路部計画調整課長や道路局企画課長補佐、土木研究所道路部新交通研究室主任研究員などを歴任し、近年では東北地方整備局長や道路局長を務めていた。人事異動の詳細は下記の通り。
▽国土交通省人事異動(7月31日付)
(氏名/新職/旧職)
徳山日出男氏/事務次官/技監
池内幸司氏/技監/水管理・国土保全局長
西脇隆俊氏/国土交通審議官/大臣官房長
森重俊也氏/国土交通審議官/海事局長
武藤浩氏/国土交通審議官(留任)
田端浩氏/大臣官房長/自動車局長
毛利信二氏/総合政策局長/土地・建設産業局長
本東信氏/国土政策局長(留任)
谷脇暁氏/土地・建設産業局長/中部地方整備局副局長
栗田卓也氏/都市局長/大臣官房審議官(総合政策局、土地・建設産業局)
金尾健司氏/水管理・国土保全局長/九州地方整備局長
森昌文氏/道路局長/近畿地方整備局長
由木文彦氏/住宅局長/大臣官房総括審議官
藤田耕三氏/鉄道局長(留任)
藤井直樹氏/自動車局長/総合政策局公共交通政策部長
坂下広朗氏/海事局長/大臣官房技術審議官(海事局)
菊地身智雄氏/港湾局長/大臣官房技術参事官(港湾局)
田村明比古氏/航空局長(留任)
岡部和憲氏/北海道局長/北海道開発局長
富屋誠一郎氏/政策統括官/財務省大臣官房付
水津重三氏/政策統括官/民間資金等活用事業推進機構執行役員
奈良平博史氏/国際統括官/総合政策局次長
久保成人氏/観光庁長官(留任)
西出則武氏/気象庁長官(留任)
佐藤雄二氏/海上保安庁長官(留任)
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎
静岡県御前崎市で民宿を経営する五季は7月3日、静岡地方裁判所から破産開始決定を受けた。破産管財人にはまどか法律事務所の佐藤裕之弁護士が専任された。負債総額は約4億円。
同社は旧相良町(現 牧之原市)で民宿を経営してきたが、1994年に御前崎国立公園内に旅館を新築。海鮮料理を売りに2ヶ所で営業し、96年8月期には売上高約4億2100万円を計上した。しかし、2002年から売上は減少に転じており、06年8月期以降の年間売上高は3億円を割り込んだ。
さらに、11年の東日本大震災以降は、浜松原子力発電所付近という立地から風評被害にあい、客足が激減。14年8月期の売上高は約2000万円まで落ち込み、設備投資に伴う借入金の返済ができなくなり、事業継続を断念した
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎