雪のかたまりを10メートル先へ移動する競技。「1秒でも速く」と真剣な表情
【小樽】25日に小樽港第3号埠頭(ふとう)多目的広場で開幕した第1回国際スポーツ雪かき選手権(実行委主催)。初開催ながら外国人留学生や道外からも選手が集まり、大会を盛り上げた。選手たちは童心に帰って雪との触れ合いを楽しんだ。
「本格的な雪かきや雪だるま作りは初めて。子供のように楽しめました」。浜松市から参加した会社員鈴木睦治さん(50)は、そう満足そうに話した。
19チームのうち、12チームに道外や外国人の選手が出場。実行委の狙い通り、雪になじみの少ない人が興味を持って参加した。
留学生仲間と参加した小樽商大大学院のドイツ人ヤニス・リンシェンさん(26)は「思ったよりも雪が固く、重くて驚いた。毎日のように雪かきをする北海道の人はすごい」と驚いていた。
観戦に訪れた小樽市朝里の公務員加茂聖和さん(39)は「雪かきに慣れていない人もいて、つい手伝いたくなった。来年はぜひ出てみたい」と話した。
雪だるまづくりのコンテストでは、ニンジンなどで目鼻をつけたり、出身国の旗を持たせたりと趣向を凝らした作品が目立っていた。
26日は市内潮見台の住宅街で除雪ボランティアを体験。閉会式で、初日の2競技の合計得点による優勝チームを発表する。(山中いずみ、撮影は金田翔)
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア(半田貞治郎)