花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「おっとり捜査」 全10巻 小手川ゆあ

2005-11-13 19:02:32 | マンガの話とか


ヤンジャンに連載してた。「おとり捜査」→「おっとり捜査」な訳で、なぜか同じ事務所のモデル仲間が連続殺人に会ったり、同級生が殺されちゃったりする女子高生の「みずほちゃん」がおとりになって、主人公の「秋葉刑事」事件を解決してくって・・・・ん?そんな話だったか?間違ってないけどなあ・・・

で、昔秋葉が逮捕した、いっちゃってる天才殺人鬼「橘」と「秋葉」の不思議な関係を軸に物語りはクライマックスへ・・・説明困難!!ともかく人がいっぱい死にます。殺し方もマニアックにかなあり多伎にわたってますです。って・・・そこが良いわけじゃないんだけど、まあ人間ドラマ・・・なの?笑いあり、涙あり、どろどろあり、大流血あり・・・・後は「美意識」ってのもキーワードかな。

各登場人物のキャラは非常に立ってる。やっぱ登場人物のキャラが立ってるマンガが好きなんだな。後半出てくる子連れ女殺し屋は映画化したら(無いか・・・)是非小泉今日子にやってもらいたい。こんだけ人が死んでて読後感はすっきりしてる。後は、竹田エリの巻末おまけの4コママンガが良い。

この人の漫画「ARCANA」も「死刑囚042」も良いです。


「SHAKARIKI 」ワイド版全7巻 曽田正人

2005-11-13 18:33:35 | マンガの話とか


「め組の大吾」「昴」「CAPETA」なんか書いてる人の漫画。チャンピオンで連載していたらしい。花男は本屋で見かけて「あっ、め組の大吾と昴の人のマンガだ」と全巻一気買いした。内容は自転車レース(競輪とかじゃなくて「ツールドフランス」とかあっち系)やってる高校生のお話。小学校時代、やっと自転車を買ってもらった主人公だが、自転車に乗るなんてとんでもない「坂だらけの街」に引っ越してくる・・・そんなところから物語は始める。「め組・・」や「昴」もそうだけどこの人のマンガの主人公はかたくなで、えらく偏った、でもものすごい天才がどーんと真ん中に居て、現状にとどまらずぐんぐん前に進んでいく感じがあるので、凡人の花男は惹かれるのかも知れない。なんたって自分の体すら「なんだ、壊れたら直せば良いんだ」と思ってしまうような奴が主人公である。

物語のクライマックスである「坂バカ」の主人公、野々村輝とライバルのスプリンター「ロケット由多」のツールド沖縄でのデットヒートは圧巻。サブキャラも良いなあ。石渡のジジイとか大好き。読むと熱く、元気になる漫画。「男の子」は読むべし。

ああ、「昴」早く再開しないかなあ・・・

とん美 (とんかつ屋)

2005-11-13 15:33:34 | 食い物の話とか


宇都宮に来て「美味しい!!」と思ったものがいくつかある。満福のチャーシュー麺、ラ・ルッコラ(ピザ屋)のデザート"アッフォガード"、「うどんや」と言うお好み焼き屋のお好み焼き、トラットリアジェンテのパンプキンプリンなど他にも色々。そんな中の一つが、宇都宮南警察向かいのとんかつ屋"とん美"のロースかつ定食1300円。

まず、程よく漬いた白菜ときゅうりの漬物がナイス(まあ、花男はこれに醤油と七味唐辛子をぶっ掛けて食うのだが>やっぱ味覚が下品だ・・・)。付け合せのきゅうり交じりのキャベツの千切りも、うえに乗っているドレッシングも良い。出汁の聴いた味噌汁(なめことわかめが選べるが、花男はもっぱらなめこ)も美味いし、食後にコーヒーかアイスかフルーツのどれか一品が選べるのもうれしい。ライスもお替り自由。

肝心のかつである。まず結構でかい。普通でもでかいが、この上に「大ロースかつ」っつうのがある。衣は軽やかにさくっと揚がっていて、肉はジューシーで柔らかすぎず固すぎず。旨みたっぷりで、豚の臭みも一切無い。ボリュームがあって、仕上がりがこんだけジューシーなのに、肉・衣ともくどさ無いので気持よく平らげられる。花男はソース少な目で、肉の旨みを楽しみながらいただかせていただいてます。

実は花男は元々は"ひれかつ派"なのだった。ロースかつはどうもくどくて選べれば「ひれかつ」と言う感じだったのだが、ここのロースかつを食って少し考えが変わった。この店もひれかつももちろんあり、そっちも美味い。でもロースの方が好き。

それでも実はめったにいかないのだった。閉店が20時と早く、平日仕事の後行くのはきついと言うのが一つ。もう一つは駐車場が狭くてとめられない事が多いし、空きがあってもとめにくいのだ。駐車場に対して座席数は十分(宇都宮の常識レベルでは)なので、車が止められれば座れないと言うような事は無いです。ちょっと高めの値段設定も食べれば納得だと思います。近隣にお住まいの方で行ったことの無い人は是非あるね。



SOLO by Salif Keita 1987

2005-11-13 12:06:49 | 音楽の話とか


これ最初に聴いたのも前に書いた先輩の車の中。当時ちょうど「ワールドミュージックブーム」なんて言われてて、米英以外のポピュラーミュージックにも注目が集まりだした頃だった。確かに今まで見かけなかったような種類のアーティストのCDを店頭で見かけるようになってた。これは花男がその「ワールドミュージック」と呼ばれるものを聴き始める様になったきっかけの作品。それまでは「ワールドミュージックって何?」って感じだった。

サリフさんは西アフリカの「マリ」と言う国出身で、アルピノ(以前TVで姿を見たことがあるが真っ白だった)で目がちょっと不自由な人らしい。当時アフリカの音楽って言うとどちかというと「野生」なもんだと思っていた。もっと言うと太鼓ボコボコ叩いて「うんば!!」とか言ってるんじゃないかと・・・・とんでもないイメージを持っていた。「日本人にはいまだに"サムライ"が一杯居て、何かっつうとすぐ"ハラキリ"する。女の子は15歳になったらみんな"ゲイシャガール"にならなくてはいけなくて、何処からでも"マウントフジ"が見える」と思ってる欧米人と大差ない。我ながらひでえ野郎だとは思うが、今ほど情報も豊富じゃない時代の二十歳そこそこの平均的なお馬鹿な若者なんてそんなもんだったんじゃないかな?無意識にだけど、欧米に対するコンプレックスと「第三世界」と呼ばれる国々への無根拠の変な優越感見たいな物はあるでしょ?今でこそ・・・いや俺は今でも多少あるなあ・・・・わかっちゃいても染み付いたものは取れないらしい。

で、これを耳にしたとき、まずはその洗練されたサウンドに驚いた。それまで聞いてきた欧米の音楽や日本のどの音楽と比べても「洗練」と言う言葉がぴったり来るように感じた。次に耳に飛び込んできたのはサリフさんの声。「すっげええ!!」と思わず声を出した。「最強の喉」と言う言葉がぴったりだ。リズムは欧米の黒人音楽とかに比べるてより緻密で複雑でタイトな感じを受ける。ともかくはまった。こんなところにかっこいい音楽が隠れてたのかと驚いた。

そこからワールドミュージックと呼ばれるものも聴くようになる。で聴いていくうちに判ったのは、「良いものもだめなものもある」っつう事。平行して欧米・日本の音楽も聴いてたし、まあ乱暴に言えばおんなじ物=ポピュラー音楽。最初にその範疇で「極上」の音楽に出会えたことはラッキーだった。おかげで「先入観」で敬遠すると言うことが減った様に思う。ということで、出会いの選択肢が広がったと言う意味でもこのアルバムと紹介してくれた先輩には感謝。先輩の車の中でこのアルバムを聴いてなかったら決して手に通ることは無かっただろうCDの中に、一生もんの出会いも結構あった。

最近また新譜が出たらしい。「名作SOLOを超える傑作」みたいな記事を音楽雑誌で目にしたが、近所のCD屋では売ってない。出張で「都会」に出たら買おう。

「ワールドミュージックブーム」当時敬遠していたとか言う人が居たら、是非聴いてみてくださいな。今のほうが聴きやすいでしょ?普通に欧米の音楽(日本の音楽は「歌詞が直接脳を刺激する」と言う要素があるので別にして)に接するのと同じように接してみてかっこいいですよ。