大学に入学する光は、火事で両親を失い、記憶まで失った叔母=文=ただし独身美人の28歳の暮らす昔ながらの高級料亭旅館<銀の鰊亭>も兼ねた大邸宅で暮らすことに。しかし文の両親、光の祖父母の事故死にはちょっと謎もあって、なんか刑事が一人で調査してたり、その後やってきたなじみ客の挙動がおかしかったり・・・で、光は刑事=磯貝と一緒に真相を追うことになるんだけど・・・そんな話。
お尻がスルっと終わるのは、もう作者のもち芸ですね。美意識なのかもしれない。そこさえOKなら、脇までしっかり魅力的な登場人物たち(これもいつも通り)で、淡々としたミステリィを味わえてなかなかナイスです。
面白かったです。