弁護士・剣持麗子シリーズの3作目。時系列的には1作目と2作目の間に起こった事件の連作短編集。
例の遺言騒動の中、亡くなった村山弁護士の遺志を継いで? 彼の遺した町弁仕事も手掛けることになった剣持麗子は寝る間もない激務。そんなある夜、村山が使っていたガラケーに警察からの電話。なんでも殺人現場に居た通報者かつ容疑者を任意同行しようとしたら「村山弁護士が来るまでここから動かねえ」と言ってるらしい。その名は武田信玄??? いやいや駆けつけてみれば、信玄はホストで源氏名で本名は黒丑益也→クロウシマスヤ?? でこの殺人事件をはじめとして、黒丑と出会ってからどうも死体に縁が出て・・・その時から腐れ縁化したなれなれしい刑事の橘五郎と黒丑となんやかんやと色んな事件に巻き込まれ・・・そして最後には黒丑の隠された謎が・・・って感じですかね??
あの事件以降結局面倒見が良い麗子が主には真夜中の電話に端を発して面倒をしょい込み徹夜が続くと言う・・・そういう短編集ですかね? この前に長編2作が相当面白かったけど、こちらもイイ感じです。単独では小粒としても、シリーズで読んでるなら嬉しいポイント多々で外せない作品になってると思います。玉子もチラっと名前だけ。麗子の彼氏の信夫はちゃんと彼氏に返り咲いてて一緒にハワイはめでたしめでたし?? ああいう形で本作は終わったけど、黒丑益也はまた次作以降で登場するんですかね??
面白かったです。
前作までの↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「元彼の遺言状」 新川帆立
「倒産続きの彼女」 新川 帆立