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花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「バチカン奇跡調査官 精霊に捧げられた大地」 藤木 凛

2025-05-18 00:44:19 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

バチカン奇跡調査団シリーズ全部入れるとシリーズ第26弾、本編としては第19弾。

 

オーストラリアの教会の噴水の水が突然葡萄酒に変わった。それと同時に暗い空に金色に輝く主の姿が現れた。そんな奇跡の認定調査のためロベルト、平賀そしてアルバーノは現地を訪れる。奇跡の認定に期待をする住民たちと、やや険悪で微妙な関係になる先住民のアボリジナル。調査が進む中、白人たちによってアボリジナルの聖地が荒らされたとデモが起こりさらなるトラブルも・・・一方の軌跡はロベルトの見たカンガルーの夢もきっかけになり複雑な事象が明らかになっていく・・・??そんなですか。

 

安定の出来ですね。今回のテーマは宗教・人種・文化の違いによる確執とそれを乗り越えた互いの尊敬による融和と言う感じでしょうか。

 

面白かったです。

 

 

 

シリーズ過去作の感想↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「バチカン奇跡調査官」 黒の学院==>サタンの裁き==>闇の黄金の3巻

「バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ」

「バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架」

「バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔」

「バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム」

「バチカン奇跡調査官 終末の聖母」

「バチカン奇跡調査官 月を吞む氷狼」

「バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達」

「バチカン奇跡調査官 独房の探偵」

「バチカン奇跡調査官 悪魔たちの宴」

「バチカン奇跡調査官 ソロモンの末裔」

「バチカン奇跡調査官 楽園の十字架」

「バチカン奇跡調査官 ゾンビ殺人事件」

「バチカン奇跡調査官 二十七頭の象」

「バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘」

「バチカン奇跡調査官 天使と堕天使の交差点」

「バチカン奇跡調査官 アダムの誘惑」

「バチカン奇跡調査官 王の中の王」

「バチカン奇跡調査官 三つの謎のフーガ」

「バチカン奇跡調査官 天使の群れの導く処」

「バチカン奇跡調査官 秘密の花園」

「バチカン奇跡調査官 聖剣の予言」

「バチカン奇跡調査官 ウエイブスタンの怪物」 藤木 凛

 


「森見登美彦訳 竹取物語」 森見 登美彦

2025-05-05 15:26:35 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

けっこうまんま竹取物語。味付けは最小限。例のかぐや姫の無茶な要求に男どもが色々画策して各々の個性をむき出しにするあたりとか、1000年前の物語でも本当によくできてるんだよなと改めて。

 

そこはかとなく面白かったです。


「ザ・ネバー・エンディング・ストーリー  ~東京バンドワゴン~」 小路 幸也

2025-05-02 07:04:15 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

この季節の風物詩、東京バンドワゴンシリーズの第20弾。タイトルがビートルズの曲名ではないときは番外編ですね。

 

今回は在りし日の我南人の奥さん=秋実が中心に彼女の視点での長編。昭和60年、古書狙いの窃盗団と秋実の施設時代の仲間と幼稚園に通う青がぞっこんな古書と青を見つめる謎の女性・・・そして当時の東京バンドワゴンメンバーたちが策を練って色々解決・・・と言う感じですかね?

 

いつもの感じです。時折物足りなくなる小路さんの作風も、このシリーズだと非常に嵌まります。安心感。これで良いです。

 

面白かったです。

 

 

 

過去の作品の感想たち↓↓↓↓↓↓↓

「東京バンドワゴン」

「シー・ラブズ・ユー ~東京バンドワゴン~」

「スタンド・バイ・ミー ~東京バンドワゴン~」

「マイ・ブルー・ヘブン ~東京バンドワゴン~」

「オール・マイ・ラビング ~東京バンドワゴン」

オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ ~東京バンドワゴン」

「レディ・マドンナ~東京バンドワゴン」

「フロム・ミー・トゥ・ユー~東京バンドワゴン」

「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ~ 東京バンドワゴン」

「ヒア・カムズ・ザ・サン」

「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード~ 東京バンドワゴン」

「ラブ・ミー・テンダー~ 東京バンドワゴン」

「ヘイ・ジュード~ 東京バンドワゴン」

「アンド・アイ・ラブ・ハー ~ 東京バンドワゴン」

「イエロー・サブマリン ~ 東京バンドワゴン」

「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード ~ 東京バンドワゴン」

「ハロー・グッドバイ ~ 東京バンドワゴン」

「ペニー・レイン ~東京バンドワゴン~」

「キャント・バイ・ミー・ラブ ~東京バンドワゴン~」 小路 幸也

 

これもそのうちつながるのかなと思ってたら放置中ですね・・・

「隠れの子 東京バンドワゴン零」


「あのタワマンで君と」 森 昭麿

2025-04-26 21:17:26 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

あの修学旅行の日から好きになった女の子とあるタワマンで再会する。大学卒業後就職せずにウーマイーツ(こちらの世界のウーバーイーツ的な奴)で日銭を稼いでいた山下創一。ある日"その"タワマンへの配達に行くと、そこに住む男に室内に招かれる。そこでは元アイドル女子同士がガチの決闘を行っていた。そんな見世物を見ながら男は創一と友人になりたいと言う。その男は仮想通貨で荒稼ぎをして不思議な美しい女と暮らしていた。男とのいびつな関係を続けるうちに、その女を自分の前で抱いてくれと言われる・・・その次には2週間の人生交換を持ち掛けられる・・・男の女と恋仲になり創一はタワマンで不自由のない生活を横臥する。2週間より少し長引いたの交換生活後、戻って来た男は不穏な行動に出る・・・そして・・・って感じですかね?

 

なるほど・・・と言う落としどころもなかなか見事でしっかりミステリィ。中盤のサスペンス的な展開もなかなかピリッと効いてます。楽しくハラハラしながら読めました。

 

面白かったです。

 

 


「それいけ!平安部」 宮島 未奈

2025-04-23 10:46:19 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

中学時代はカースト低めながらご意見番キャラがついていた牧原栞の高校生活初日。前に座った女子から「平安時代に興味ない?」といきなり声をかけられる。なんかその勢いでその女子=平尾安以加と一緒に平安の心を学ぶ「平安部」を立ち上げることに。部の立ち上げに必要なのは5名。そこにバイトにいそしみたいから負担の少ない部活を探していた元サッカー少年の大日向大貴が参加。次に百人一首部の幽霊部員だった2年生の明石すみれをヘッドハンティング(?)して残り一名。そこに安以加の幼馴染の超イケメン光吉幸太郎が加わっていざ始動! 蹴鞠大会に始まり、文化祭での平安パーク開催を目指し楽しい部活のスタート・・・って感じですかね。

 

大きな波乱や山は無く、ただただ部の創造を楽しむ高校生たち。なのでメリハリは???とも思うんだけどなんか非常に心地よい読み心地です。フックの無い小説ですが癒されます。これはこれでありですね。

 

面白かったです。