虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

一人でも変えることができる レイチェル・カーソンと「憲法9条をノーベル平和賞に」

2014年04月15日 | 心に残る言葉


尊敬する人は誰ですが、と聞かれたら、子供の頃はよくわからなかったけれど、私は、今は真っ先に「レイチェル・カーソン」の名前をあげます。農薬の危険性を世に初めて訴えた著書「沈黙の春」は、アメリカ人に衝撃を投げかけました。
先日、その彼女を取り上げた「未来潮流 環境運動の先駆者レイチェル・カーソン」を見ました。
1999年の放送の再放送ですが、カーソン女史の意志は、「人間は自然に対して謙虚であれ」と、今に生きる私たちに普遍的なメッセージとして訴えてきます。

その中で、彼女の伝記を著したジョージ・ワシントン大学のリンダ・ルア教授の言葉がとても印象に残りました。

彼女は、たった一人でも世界を変えることができると信じていました。普通は、「私になんか変えることが出来ない。私の意見なんか関係ない」と考えがちです。しかし、カーソンは信念を持ち続ければ、一人でも変化を起こせると信じていました。


これってすごいと思いませんか。私なら、出来るだろうか・・と思わず尻込みしてしまいます。
彼女に対する化学工業界の恐ろしいバッシングにもめげなかった、どこまでも強い意志。(おそらくストレスで内心は辛かったと思うけれど、使命感があったから決して弱音を吐かなかった)
巨大な力に向かってたった一人で無謀とも思える女性の意志が、政治を動かし、変化をもたらした。
当時の大統領が、ジョン・エフ・ケネディだったことも人類にとって幸運だったと感じます。
ふたりとも、残念ながら志半ばで亡くなってしまったけれど、その意志は、消えることなく、のちの人びとの環境運動や市民運動として受け継がれています。

そして番組を見ながら、私が思い出したのは、「憲法9条をノーベル平和賞に」と思いたった一人の日本の女性のことです。
その方は、オーストラリアで出会った傷ついた難民の人達を見て、「日本が戦争に巻き込まれないのは、平和憲法のおかげだ」と、実感しました。最初、平和賞は、抽象的なものには与えられないと断られ、「9条を保持している日本国民」という枠組みで活動をはじめました。
 たった一人ではじめたことが、賛同者が集まり推薦人も集まりました。

 「憲法9条に ノーベル平和賞を!」 1人の母親の運動 広がる

これ、東京新聞で知って、すごいなと思いました。
そして、ついにそれがオスロで受理され、278候補の一つとしてノミネートされました。

「憲法9条をノーベル平和賞に」推薦受理 実行委に連絡(朝日新聞) - goo ニュース
2014年4月11日(金)11:34
 戦争の放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推した「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・神奈川県相模原市)に、ノルウェー・オスロのノーベル委員会から推薦を受理したとの連絡があり、正式に候補になったことがわかった。
 連絡はメールで9日夜、実行委に届いた。「ノーベル委員会は2014年ノーベル平和賞の申し込みを受け付けました。今年は278の候補が登録されました。受賞者は10月10日に発表される予定です」との内容だ。
 事務局の岡田えり子さん(53)は「受理されてうれしい。受賞者は個人か団体となっているが、受賞者を日本国民としたことを委員会は受け入れてくれた。これで日本国民一人一人が受賞候補者になった」と話した。

---------------------------------


まだまだ、一歩を踏み出したばかりですが、この1歩は、日本人にとって改めて憲法のありがたさを考えさせられるものだと思います。

レイチェル・カーソンがそうだったように、一人の力は小さいけれど、それが天の理にかなっていれば、変化を起こせると信じます。
農薬による環境破壊も、戦争による環境破壊も、多くの命を奪う、未来にまで禍根を残す、という意味では全く同じことです。

署名サイト→「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会


■追記
 以下の記事にいただいたミキコさんのコメントから、今日の記事を書きました。
 「憲法今こそ役に立つ」 宮崎駿さん
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« やっぱりがんばれ、がんばれ... | トップ | 化学物質過敏症、レイチェル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

心に残る言葉」カテゴリの最新記事