虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

人間、死んでみねえとわからねえですから・・・

2008年04月07日 | 心に残る言葉
民主党代表の小沢一郎さんは、1991年心臓の病に倒れたとき、病室でジョージ秋山氏の「浮浪雲」(はぐれぐも)をずっと読んでいたそうです。
そして、「自分はこういう生き方がしたかった」、と言っていたのを何かで読んで、当時その意外性にびっくりしたことを覚えています。
何しろ、それまではふてぶてしい容貌にくわえ、政界きっての豪腕と呼ばれる政治手法でぶいぶいいわせており(笑)、あのはぐれ雲のひょうひょうとした雰囲気とは一番遠いところにいる人だと思っていましたから・・・
多分、病気という人生の挫折が、小沢さんの中でひとつの転機になったことは間違いなく、その小沢さんの心に浮浪雲が、すーっと入っていったんでしょうね。その後も新党を作っては壊し(壊れ?)ということ繰り返し、昨年は代表を辞める辞めないと涙を流しておりました。まさに今の小沢さんの微妙なふんわりぶりは、数々の挫折を乗り越え、浮浪雲の域に近づいてきた証拠?

なぜ、こんなことを書いたかといえば、私自身、「浮浪雲」をたまたま読んでいて、忘れられない言葉に出会ったからです。それが、この記事のタイトル。

私達は、つい他人を見ては、あの人は立派な人だとか、あの人はどうしようもない、とか評価してしまいがちです。私自身もそんなところがままあったので、覚えてたんですけども。だけど、浮浪のおじさんが言うんですよ。
「人間死んでみねえとわからねえですから・・・」って。

そうなんですよ。その時本当に嫌な人だと思っても、改心して、世のため人のためになることはあるだろうし、立派な人だと思っていたのが、そのあと実はひどいことをしたとか、生きてる間は、人間どうころんでゆくかわからないじゃないですか。
だから人の評価は、死んでからにしろっていうわけですわね。そのとき、ああなるほど、って思いました。考え方は自分だって変わることを棚に上げ、いつまでも過去の一面だけをとらえて、「あの人はだめ。あの人はいい。」と言い切るのはむしろ危険なことかもしれない。
実際、小沢一郎さんは、私の中で次第に、嫌いから、けっこういいじゃん、というふうに変わっていますもの。(でも、今後どうなるかわからないから最終的な評価は、しませんけどね)

で、前書きが長くなってしまったけど、またどうしてこういう話をしたかといいますと、5日(日本時間6日)に亡くなったチャールトン・へストン氏の晩年のことを思ったからです。
役者としては、素晴らしかった。だけど、その知名度のせいかうっかり?全米ライフル協会の会長になったがために、いかに自分が頑固で融通性がないかということを世に知らしめてしまったんですものね。

「ベン・ハー」のC・ヘストン氏が死去(日刊スポーツ) - goo ニュース(青字は記事一部抜粋)
名優として知られる一方、政治的にはタカ派の論客でもあった。98年から03年まで5期連続で務めたNRAの会長として、銃器メーカーなどの保護に力を入れた。人脈を生かした米政界への影響力は大きかったが、99年にコロラド州コロンバイン高校での銃乱射事件が起きた直後、協会総会を強行開催し批判を浴びたこともあった。銃社会を批判したマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」で、突撃取材に応じる姿が話題になった。

でも、02年にアルツハイマー病であることを告白したというから、頑固で融通性がなかったのも、実は病気の兆候のせいであったかもしれないとふと思いました。だとしたら、不幸が重なったというべきでしょうか。



ボウリング・フォー・コロンバイン

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8 コメント

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深~いお言葉! (ゆりあ)
2008-04-07 23:22:56
「浮浪雲」なつかしぃ~っ!(^・^)
まだ世間の荒波に揉まれる前のヒヨッコの私は
あの飄々とした姿に憧れを感じたものでした!!

確かに、人の本当の価値は死んでからじゃないと
わからないかもしれませんね。
…というよりも、私はもっと長いスパンで考えてて
「時代」という捉え方をしているのですが。
「この時代の中でどーゆー役割を果たしたのか」
一人ひとりは小さな存在だけど
神の視点でみれば、どんな人にも何らかの役割が
与えられているのではないかと。
その時代では犯罪者扱いされた人や
極悪人のレッテルを貼られた人にも
数十年・数百年単位で地球の歴史をとられたとき、
きっと何か果たしたものがあるのではないかと…。

私は、いつか自分があの世に旅立つときが
今から楽しみだったりします。
なんたって、生まれて初めての経験だもんね!(笑)

長々と意味不明なコメント、失礼しましたっ!!m(__)m
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芸術は長く、人生は永遠に (ヘルメス)
2008-04-08 02:27:01
チャールトン・ヘストンも含めてなんかハリウッドの俳優は政治を志す人が多いですね。シュワちゃんもイーストウッドも。ブラピもリチャード・ギアもチベット解放運動家ですし。レーガンもアルツハイマーになって死んだけど、オバマは、レーガンの政治力を高く評価してます。

たぶん、ヘストンは、政治家としては忘れられるけど、俳優としては長く語り継がれるのではないでしょうか?

でも、本当に悲惨なのはゴッホやヘンリ・ダーガー、彼らの作品は死んでから評価されましたから。やはりヘストンのように名声は生きてるうちに欲しいですね。ヘストンはそれだけでも恵まれた人生でしたよ。芸術家が成功するためには、死ななきゃ行けないということわざがあるほどです。っていうか、いくら死んでから「あの人は実は偉大だった」と言われても…、それに絶対に死にたくありません。
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ゆりあさん (金木犀)
2008-04-08 16:51:55
わあ。ゆりあさんも、読まれたことありますか!
浮浪雲、若いころも読んでましたが、いまだ連載続行中。
話の種は、人の数だけありそうですね。

>神の視点でみれば、どんな人にも何らかの役割が
 与えられているのではないかと。

そうですね。
この記事は、凡人の私めの一般論として書きましたが、よりスピリチュアルな見方をすれば、おっしゃるとおりだと思います。
戦争は悲惨で何も得るもののないものだと、私たちが知っているのは、日本が、つらい戦争を経験したから。
だからこそ、私達は、二度と戦争してはいけないのだと学ぶことができました。
長いスパンで考えれば、悪役をやった人は、それだけ覚悟の人生を選んできたんですものね。
「善人なおもて往生をとぐ。いわんや悪人をや。」
この言葉の意味が、ちょっとだけわかるような、やっぱりわからないような?(笑)

>なんたって、生まれて初めての経験だもんね!(笑)

今生では、生まれてはじめての経験。
でも、ゆりあさんの魂って、ずいぶんな数、生まれ変わっておられる方なんじゃないかなあって想像しております(笑)
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ヘルメスさん (金木犀)
2008-04-08 17:13:36
こんにちは、ヘルメスさん。

C・ヘストンは、素晴らしい映画に主演した大スターですよね。
それだけに、ボーリングフォーコロンバインに出ていた彼には、ちょっとがっかりしてしまったんですよ。
それに、銃社会の宣伝塔として、お金もいっぱいもらっていたんだろうし・・・。
自分たちの考えや利益に固執するあまり、現実に傷ついている人たちをまっすぐ見ようとしない。
銃がなければアイデンティティを失うとまで思っている人って、まるで、カルトにはまった人みたいだと思いました。

>いくら死んでから「あの人は実は偉大だった」と言われても…、それに絶対に死にたくありません

私も、昔はゴッホが気の毒でたまりませんでした。
バブルのころ、とんでもない値段で絵が売り買いされるのを見て、どうして生きているうちに、ちゃんと評価してあげなかったのかと・・・・
だから、ヘルメスさんの気持ちはよくわかります。

ヘルメスさんが、「死にたくない」と思う気持ちは、素晴らしいです。
自分の命を粗末にする人は、他人の命も粗末にするから。
どうか、今生きていることを楽しんで、たくさんの経験をされることを。
高山病の苦しさだって、経験しなきゃわかんないですものね。
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アメリカの三種の神器 (ヘルメス)
2008-04-09 02:07:54
>銃がなければアイデンティティを失うとまで思っている人って、まるで、カルトにはまった人みたいだと思いました。

そう、そう、まさにその通りです!銃と聖書と星条旗は三種の神器。右手に銃、左手に聖書、そして星条旗の服を着てるアンクル・サム。国章も、右足に矢、左足にオリーブの枝を掴んでる鷲ですね。公立小学校の毎日の朝礼の国家忠誠宣誓の結果でしょうか(アメリカ版の国家神道?)。とくに、911直後の星条旗がいたるところにはためいた景色は、なんかナチスの大会かと思いました。星条旗を立ててる乗用車が一気に増えましたからね「God bless America」のシールと一緒に。で、ブッシュの支持率も90%以上に高騰しました。アメリカから脱出しようかと思いましたよ。

あのインタビューはたしかに、ヘストンの会長としての決断が間違っていたことを露呈してました。憲法修正第二条の武装権の擁護の主張は、一理ありますが、コロンバイン高校の悲劇の直後に、住民に配慮しかなったのは、まずかった。アメリカは「弱虫」であることが恥とされるので、強硬に開催したのも、ライフル協会の支持者たちに自分たちがタフであることを見せしめなければならなかったからでしょう。だから、謝罪することもできなかったんでしょうね、「弱虫」と思われない為に。それに弱者になることは自己責任という考え方ですから、
「you eanred it自業自得だ」
と。どうしょうもなく貧乏な人でも、社会福祉を受けることを拒否する人もいました、
「オレは弱者じゃねぇ、それに社会福祉に申請することは、弱音を吐くようなものだ」
とのことです。それに弱者に対する思いやりは女々しいとされるので、だからその政策を主張する民主党はタカ派から「girly party女々しい政党」と馬鹿にされるのです。以前、金木犀さんが言われたように、ヒラリーもタフであることを証明する為に、ブッシュの戦争に投票しちゃったのかもしれませんね。

タフ=冷たい、弱い=優しい、ほんとは強い人が優しいのに…。
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プライドはフォース (金木犀)
2008-04-09 23:33:37
>アメリカ版の国家神道?
>アメリカは「弱虫」であることが恥とされるので・・・
>弱者に対する思いやりは女々しいとされるので、だからその政策を主張する民主党はタカ派から「girly party女々しい政党」と馬鹿にされるのです。

ヘルメスさんが書いてくださったコメントから、アメリカの「ある部分」がよくわかります。
西部開拓史時代をまだやってるみたいな人たちが、けっこう牛耳ってるんですね。
自分だけの面子やプライドにこだわるあまり、他者まで巻き込んで不幸になってしまうことってありますからね。「プライド」は、かっこいい言葉のようにも感じますが、意識のマップでは、人からエネルギーを奪うフォースなんですもの。

>タフ=冷たい、弱い=優しい、ほんとは強い人が優しいのに…。

そうですね、私も心からそう思います。
強い人はやさしい人だと。
このテーマで一個書きたくなりました。
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小沢一郎さんとチャールトン・ヘストンさんについて (ユリアナ)
2008-04-10 01:57:40
金木犀さん、ユリアナです、お久しぶりです。やっと、年度末・年度始めの仕事、一段落しました。
さて小沢一郎さんについてですけど、彼、一度、自民党を完全下野させないと、「財政の放漫体質」は直らないと考えているから、あんなに日銀人事で、意固地になったのではないでしょうか?例の道路特定財源で、ぼろぼろと「無駄使い」が、明らかになりましたからね。財務省の「尊大」な「体質」、本当に重症ですよね?

次に、チャールトン・ヘストン、あのライフル協会の会長ということが、日本人の銃撃が起きて、ヘストンがそういった地位についていると言うことが報道されるまでは、実は、私、ゲーリー・クーパーに次いで好きな俳優(つまり旧世代の俳優の中では)でした。しかし、あの事件は起きてから、ヘストンへの見方が変わってしまいました。
「ベン・ハー」「十戒」での、雄大な演技、とても素晴しいと思っていたのに、残念です。

ところで、ここ宮崎、きのうはひどい雨でした。そろそろ春の長雨の季節ですね。
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ユリアナさん、こんにちは (金木犀)
2008-04-10 21:00:26
お仕事、お疲れ様です。

>自民党を完全下野させないと、「財政の放漫体質」は直らないと考えているから、あんなに日銀人事で、意固地になったのではないでしょうか

小沢さんの本心は小沢さんしかわからないのでしょうが、私もただ意地をはってるわけではないと思います。
天下りの禁止について、トップで筋を通さないとあとがぐずぐずになっちゃうっていう名目もあるでしょうが・・・
ところで、コメント欄の気安さから、ここから私の脳内妄想に入ります。
戦後、日本の総理大臣の頭の上には、常にアメリカ政府がいたわけですが、特にブッシュ政権になって締め付けがきつくなってきたんじゃないかと想像してるんです。小泉・竹中さんの時郵政民営化が決まり、日本の虎の子郵貯簡保が、市場開放されることになりました。
そういった意味で福田さんは、小泉・安倍さんと違って、のらくらとできる限り無能になって?よくやってくれてると思います。(そこには、民主党の躍進もあるんですが。)
日銀人事だって、竹中さんのような人がなれば、どうなるかわからないですし、そういった意味でやはり誰がやるかは重要です。
アメリカ政府は、アメリカ好みの人にやってもらいたいから、福田さんに圧力かけてきているんじゃないか。小沢さんはそれをわかってるから、党内で反対されても自分が敵役・嫌われ役になっても、ストップをかけたんじゃないか、と、勝手に妄想してます。あくまでも妄想です。(笑)

チャールトン・へストンは、できればただの俳優さんでいて欲しかった。普通にファンでいられたのに・・・。

こちらも、今日は雨、肌寒かったですよ。
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