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米議会・テロ対策「拷問は誤り」と認める報告書を公表

2015年01月27日 | 社会のニュースを考える

イスラム国のやったことは「言語道断、許しがたい」と安倍さんもスガさんも言っていたし、だいぶ動揺していたようにも見えた。そのとおりと思う。でも一般人ならそれだけでいいけれど、政治家なら、もっと深い考察が求められる。
為政者が怒りに任せてすることの恐ろしさは、911以降のブッシュ政権が教えてくれた。報復の繰り返しは、何の解決もできないばかりか、問題が深刻化するばかりだ。
(もともと、911自体、FBIやCIA長官から事前に危険を政権に通知されていたにも関わらず、無視していたという迂闊さ。誰かさんに似ていますけど・・)

私達が気をつけなければいけないのは、どの国だから、どの民族だから、と善悪をレッテル貼りで決めつけてしまうこと。
全ては、個人個人の意識レベルの問題になる。
しかし、国全体として考えると、リーダーの意識レベルが国の命運を左右してしまう。
ブッシュ政権の意識レベルによって拷問が行われ、オバマ政権の意識レベルによって報告書が作られた。しかし、一度壊してしまったものを、もとに戻すことは難しく、だれだって困難を極める。


26日の東京新聞「ニュースがわかるAtoZ CIA秘密収容所の実態」より抜粋。

テロ対策拷問は誤り 米上院調査

「この調査結果の公表によって、米国が今後二度と秘密裏の無期限の拘束や威圧的な尋問を行わないことを願う」
 米上院情報特別委のファインスタイン委員長(民主党)は先月9日の報告書(要約版)で公表に当たって、そう強調した。
2001年9月の米中枢同時テロ後、共和党のブッシュ政権は、アフガニスタンやパキスタンなどで「敵戦闘員」と疑う外国人を多数拘束。CIAは、国際テロ組織アルカイダ中枢の情報などを入手しようと世界各地で運営した秘密収容所で過酷な尋問を続けた。
 CIA監察局が04年にまとめ、オバマ現政権が09年に公表した内部調査報告書は、口や鼻に大量の水を浴びせておぼれる感覚に陥れる「水責め」や、連続180時間も眠らせない睡眠妨害などが行われていたと指摘。パレスチナ人のアブ・ズベイダ収容者(43)の場合、02年8月に少なくとも83回の水責めを受けたとされた。
 上院情報特別委は09年3月調査を開始。600万ページを超えるCIAの記録などを精査し、12年12月に報告をまとめたが、CIA側の反論や機密解除の手続きに時間がかかり、先月公表された約500ページの要約版は約6700ページに及ぶ報告書全文の12分の1にすぎない。
 今回の公表部分で注目されるのは、CIA自身が過酷な尋問を「新たなテロの阻止に役立った」としてきたのに対し「正確な情報を得る上で効果的でなかった」と結論づけたことだった。
 要約版によると、CIAは少なくとも119人を拘束し、うち判明しただけで39人に過酷な尋問を行ったが、7人からは全く情報が得られなかった。119人のうち少なくとも26人はでっち上げの情報に基づく「誤認拘束」。CIA自身がテロ対策上で過酷な尋問の成功例と位置づけた20の事例についても、「自画自賛を根本的な誤り」と断じている。


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