先週のお休みには、大阪の母を訪問しました。
小松駅で大阪行きの「サンダーバード」に乗ったんですけど、
生まれて初めての体験をしました。
なんと、次の駅まで、私一人の貸切りだったんです、
びっくりしたーー!何度も振り返ったり、
立ち上がって見たけどやっぱり誰も居ませんでした。
この日は確か、高速道路千円最後の日。
私もにするべきだった?だめだ、一人はしんどい。
さてさて、今回は特別の用事が。
母はこの日、90歳の誕生日を迎えました。
日ごろは、「長生きしてもあんまり楽しみないし・・・。」と言ってるけれど、「あっちや、こっちでおめでとう言われたわ。」と、ご満悦でした。
いつも行く「整骨院」の先生からも、お気に入りの作家の本を
頂いたとか、先生もお客一人一人の誕生日にはあげてないでしょうけど
きっと「90歳」だからでしょうね、ありがとうございます。
「あの先生も、読書が趣味やねん。」と、お友達みたいに・・・。
時々本の貸し借りをしてるそうです(たぶん、一方的に貸してるだけかもですが)。
母は昔から「本」好きで、今も狭いマンションですけど、
ぎっしり詰まった本棚がいくつかあります。
いつも「本」を読んでるのが、私の中の「母の姿」です。
私からのお祝いは極めて実用的な物を。
無駄な物にお金を使うことを「よし」としないし、喜ばれないので。
「玄関マットがあればいいんだけど。」 よく言ってましたから。
それと、いつもシーツなどを手縫いしたお風呂マットを使ってるので
新調しました(左の緑の物)。
「これ、濡れた足で何人踏んでもすぐ乾くんやて。」
「へぇ~、そうなんか。」と、なんでもすごくは喜ばないけど、
嫌でもなさそう。
母の住んでるマンションは、一・二階が大きなスーパーで、
雨にも濡れることなくエレベーターで降りればなんでもすぐ買えるのに、
なんでも、なんでも、私のように簡単には物を買わない。
「なんでもすぐ買うんやから。」・・・いつも言われます。
そんな時代の人なんでしょうね。
そんな母に育てられても、私はこんなです。
そだ! 私は買い物好きだった父に似てる。
父はいつも「なんか買うてこうか・・・。」と、よく母の代わりに行ってました。
お店をブラブラ廻るのが好きで、ある時は「安かったでー。」と、
若かりし頃の母に「衛生用品」まで買ってきたりして、
「よう、恥ずかしないなぁ・・・。」と、こっちが恥ずかしかったです。
私は父ほどではないので、ま、二で割ったくらいです。
前日は「父の日」だったので、主人の父に遅ればせながら
「入浴剤送るわ、それが一番嬉しいみたいやし。」と、
母の横で言ったら、「ふ~ん。」程度だったけど、
デパートで父に送った物と同じ物も、母に買ってきました。
「これ、もったいないし、一回に半分くらいでいいと思うわ。」
とかなんとか説明してると、「そうなんか。」と
珍しくこれは嬉しそうだった。
私は、母はこういう物が好きではない気がしてたので、
父にもあげたことはなかったことを、少し後悔しました。
それはなぜか・・・、なんだか「贅沢品」みたいに見えるかも、と
そういうたぐいの物を買ったことがない母なので、
きっと喜ばないか、「そんなもったいない。」と言われそうな気がしてたので。
この日は、それと、もち、「ケーキ」も。 (ソウロク90本は立てませんでしたが)
先日の「母の日」に送ったバッグは、箱の中に入れたままだったけれど、
ま、今回はよかったです。
来年もよく考えよう。