虹のまち 「 ばら色の瞬間 (とき) 」

昭和４４年 ( １９６９年 ) １１月３０日
大阪梅田の阪急三番街がオープンした。
 イメージ
「 地下街に川が流れてるんやぞ 」
「 ほんまかいや、すごいなァ 」
「 こいつ、アホやで、川の中のコイン、拾らおうとしてんねん 」
「 ちがう、ちがう、手伸ばしただけや 」
「 ウソォつけ！」
「 ウソやない、ほんまやて 」
「 なんや？　なんや？ 」
・・・と、他の生徒も集まって来て、教室の中央が賑やかになった。
「 後向きにコインを投げると願いが叶うんやて 」
「 お前なんぼ投げたんや？」
「 10円や 」
「 で、何おねがいしたんや？」
「 なんでもええやんけー 」
皆で、大笑いしている。
・
大阪万博の前年のこと、世は活気に満ちていた。
世の中は明るかった。
その明るさに、中学3年生の吾々は
「 虹色の未来が来る 」 ・・・と、感じたのである。
・
高校受験直前、緊張感の最中に居た。
そんな吾々に、大阪の活気は、将来に明るい希望を抱かせて呉れたのである。
「 虹色の未来が来る 」 ・・・と、信じた瞬間 （とき）
それが、私にとっても、「 ばら色の瞬間 （とき） 」　
だった様な気がする。 ・・・のである

♪
虹色に　バラ色に
きらめく灯りは美しい
心はずませ　よりそい歩く
あなたと私の　光の広場
大阪南の虹のまち

大阪南の虹のまち　
昭和45年（1970年）3月6日オープン
ＴＶＣＭは特別に印象深い