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めだかの学校は川の中
そっと覗いてみてごらん
みんなでお遊戯しているよ
書き込みは昭和37年 ( 1962年 ) までの、私の記憶に依るもの
1962.05.26
ドジョウ
蒲刈病院の西側は田んぼで
その畦道に沿って、チョロチョロと水が流れる程度の小川があった。
其処に、「 めだか 」 の学校があったのである。
斯の小川
ドジョウも多くいて
網でもって泥の中を掬へば、たいてい捕まえられたのだ。
昭和36年 ( 1961年 )
ドジョウを捕るのが面白かった。
だから、毎週の如く出かけたのである。
いつも、ドジョウを持ち帰っては、結局 海に捨てた。
海に放すと案外、勢いよく水中へ潜って行く
「 ト ジョウは、海でも泳げるんじゃ 」
・・と、私は、その姿を眺めていたのである。
その後、
ドジョウがどうなったか知らない。
未だ乳飲み子の妹、
白い肌着を着ていた。
何故かしらん
その生後間もない妹と、ドジョウ捕りの小川に居た。
と、次の瞬間
妹が水の中に沈んだ。
スワッ 大変
水の中から助け出そうとしても
なかなか想う様にゆかない
「 妹が・・おぼれ死ぬ 」
と、直感した
その瞬間、私は絶望的な恐怖を感じたのである。
川底の泥の中から
ドジョウが顔をだして、ニョロニョロ 白い腹を見せながらこっちへ向かって来る。
何とも気持ちの悪い光景であらうか
恐怖で私は逃げた、田んぼの畦道を一目散に逃げた。
すると向こうに、ジョンを連れた要・叔父と出遭った ( ジョン・・当時祖父母の家で飼っていた犬 )
「 カナアンチャン ・・ 」 ( 6才年長の叔父 )
と、大声で叫んだのである。
・・・
夢である
遙か彼方、私が記憶する最も古い夢である。
私は
ドジョウを捕るのを止めた。