添心爛漫(てんしんらんまん)

~心に思ったことを添えて載せていきます~

『交響詩篇エウレカセブン』

2007年07月18日 | TV番組・映画
旅行にもいけずに書くネタが困ったので
三連休で見てたもの書いちまえ。

で、見てたのがこれ。
『交響詩篇エウレカセブン』。
以降、内容が濃くなります。(笑)
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これはけっこうマイナーな「アニメ」です。
まぁジャンルとしてはSFロボットアニメ、
『ガンダム』とかより『エヴァンゲリオン』に近いかね。

男女の青春物語をロボットアクションと共に描くと同時に、
宗教とテロ、正義と暴力、メディアと戦争など、
現実の世界が抱える諸問題を視聴者に投げかける。
あえてストレートな感情、描写、疑問をなげかけてくることもある。
ロボット同士の戦いでも倒せば
中の人は死に血が流れ殺すことに変わりはないよ~とか、
世界が混乱しているときにはたとえ
偽装の英雄でも大衆はそれを望むものだとか、
メディアに流れないものは大衆は真実として捉えないもんさ、とかね。

と同時にこのアニメはフィロソフィー・フィクションと銘打たれている。
『惑星規模における事象の描写が、
よりミクロな視点で個人の内面に帰属する
事象の拡大投影図として機能するという
多層構造のストーリー設計が施されて』おり
哲学的テーマを含んでいるらしい。
(詳しくはWikipediaを参照しちくり)

というわけで、はっきり言って理解するのが難しい。
アニメなのに・・・

それに一言でこの作品の概要を記述できん。
世界が満ち足りていていつ何かが崩壊してもおかしくない時代に、
少年が成長の過程で突きつけられる現実と憧れとの
ギャップに苦しむ姿を描く、
との説明があるがそれだけじゃないんだよな~。

見てて、長い経済論文を読んでいるように、眉間にしわがよることも。
戦争で勧善懲悪どんぱちやって、男女がつきつはなれつで
最後は戦争に勝って男女結ばれハッピーエンド、
だけならなんとわかりやすかろうが。
ジブリ作品やハリーポッターの方が
よほどわかりやすくおもしろいだろう。

しかしそれでも見てしまったのは、
現実にない独自の世界観、環境、法則、生物に魅力を感じ、
そんな中に現実では目をそむけるか無視、隠蔽されている課題に
気付かされる部分があるからだろう。
現実ではこんな課題に解決策を見つけることはまずできないだろうけど。


こんな風に30前になってアニメを見ているとか人が見れば
『いい歳して』とか『マニア』とか言われることもあるのだろう。
けど、役にもたたん芸能人のゴシップを追っかけたり
ブランド物の買い物袋に行列つくったり
金と時間を費やして正妻と別の女を求めたり
取引先との話題つくりのために経済新聞を読んだり
貴重な時間と金を玉かリールを転がすのに費やすのと
何が違うというのだろうか。
確かに駄作もあれば、暴力的・卑猥なものもある。
けどそれは映画もだろう。
漫画・アニメを好む人が大人でも多いのは、
それだけ取り込むほど作品の力が強いのか
そこに逃げ込んでしまうほど現実が悪いのか。
『でも漫画やアニメは子供のものだろう?』
という人は、本質を固定概念の色眼鏡でしか
見えなくなってしまったという場合もあるだろう
誰やしらん評論家が
『現代社会のゆがみや課題を映し出している』といわれた
映画作品をありたががって
それを見て本当にそんなことを感じているのか

とまぁかなり余談が長くなってしまった・・・。


しかし、この作品も最終話はめちゃくちゃだったけどね。
そこだけ製作者が変わったかと思ったくらい。
だので最終回だけ見てこの作品を評価されないよう
ご注意いただきたい。

最後にこの作品で、お、いいなというセリフがあった。
作中も結構使われてる。

『ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん』
旧約聖書に出てくる「求めよ,されば与えられん。」が出典元。

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1 コメント

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Unknown (aa)
2007-07-18 23:39:37
僕もエウレカセブン好きですよ。でも、最終回こそがエウレカセブンの肝だと思いますよ。だから48話なんかよりもずっと素晴らしいと個人的に思います。月にハートマークなんてまさにエウレカセブンらしいなと思いました笑
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