1歳の赤ちゃんから、100歳までの夢が記載された本。
『1歳から100歳の夢』
9歳の夢。
『ママは僕が小さいとき、
「大きくなったら国連の事務総長になって戦争をなくしてね」
と言っていたから、僕も国連の事務総長になろうと思っていました。
でも、9歳になった今は、おもしろい遊びを考えて、
子供を喜ばせる社長さんになりたいです。
なぜなら、僕は遊ぶことが大好きでみんなから「遊びの天才」といわれています。
体を動かして、楽しめるゲームをたくさん考えることができるからです。
その社長さんになって、世界の子供をよい子に
幸せにして戦争をなくしたいです。』
16歳の夢。
『私の夢はオペラ歌手になることです。
そのために今私は日本でも有数の音楽家高校に通っています。
でも高校に入ってつらい思いもたくさんありました。
音楽家では40人いる中で既に競争が始まっています。
そんな中でプロになれる人なんかほんの一握りいるかいないかです。
好きで歌っているものに点数がつけられて順位がつけられるのは
とても辛いことです。』
『それでも諦めることなんか絶対に出来ないほど、私は歌が好きなんです。』
『どんなにがんばってもむくられないことだってこの世界にはたくさんあります。
でも、私が胸を張って言えるのは歌が好き。
そしていつか私の歌を聞くことで救われる人が一人でもいてくれるなら。』
まだ、途中までしか読んでいないが感慨深いものがある。
自分も小さいときの夢は遊びを広めることとか絵を描くことだった。
大学のときは経営者になることが夢だった。
それが「大人」というものになって、
現状と社会と実現可能性とコストを見据えて夢を語る。
社会に出て、東京に出て、必死に働いて、でも手に残るものは今はない、
いろんなものに染まって、いろんなものをなくしている気がする。
まだかろうじて漠然と心に残っている夢といえば
『何かで人に覚えられる人になりたい』
『生きることが楽しむことができる人になりたい』。
子供の頃よりもずっと抽象的になっている。
だけど、そんなことを立ち止まって考えるわけにもいかない。
おまんま食いっぱぐれてしまう。
ぶっとばして走りながら、方向を定めていくしかない。
『仕事も人生もゲームだ』
という人がいる。
一部わかるし、一部わからない。
わかる部分は、自分の能力高めてゴールに進んでいくこと。
わからない部分は、ゴールなんてないこと。
そのゴールっていうのが夢なんだろうか。
今日は自分の夢を見つめ直すためにも
小学校時代に書いた、夢についての文集でも開いてみようか。
