天気 雨
大寒にふさわしい、というか、朝の霙が冷たい雨になって一日降り続いた。
午後、大久保の俳句会館での勉強句会。今日は寒さもあって出席は8人。句会にはちょうど良い人数とも言える。
まず、結社誌を読んでの感想などを1時間。私の句が巻頭なのでちょっと面映ゆい気分で始まった。
一人づつ、自分の心に残った句を幾つか挙げる。私が今月いちばん心に残った句は・・
月の出やわれらヒバクシャ米を研ぐ
作者は俳人としても俳句誌で名のあがる方、在住は神奈川だから福島から遠い。でも、今の日本は日本人全体が何らかの被曝に遭っているようなもの。肉体的に、ということではなく精神的に。「福島」という限定された地域だけがその被害者になってしまったのではない。
作者は、それを「自分も被曝者」と日本人としての自覚を表現している。この句を読んだとき、あっ、と思った。月は毎日自分の上を巡るし、米を研ぐという日常も変わらない。でも、日本人はあれ以来心に「原発事故」を抱えてしまった。
今日、旨く説明は出来なかったけれど、「福島の問題ではない、日本の問題だ」という強い意志をこの句に感じた。被曝者、をカタカナにしたのもそれを強調しない工夫なのだろうか。
続く句会も、吟行句会とは違い、持ちよりの句は色々変化に富んでいて楽しかった。
が、外へ出ると寒い雨。こんなに寒いのになぜ雪にならないのか、と思うほど。多摩の山沿いは無論雪が降り続いているだろう。
寒の雨街灯に人現れて消ゆ KUMI
大寒にふさわしい、というか、朝の霙が冷たい雨になって一日降り続いた。
午後、大久保の俳句会館での勉強句会。今日は寒さもあって出席は8人。句会にはちょうど良い人数とも言える。
まず、結社誌を読んでの感想などを1時間。私の句が巻頭なのでちょっと面映ゆい気分で始まった。
一人づつ、自分の心に残った句を幾つか挙げる。私が今月いちばん心に残った句は・・
月の出やわれらヒバクシャ米を研ぐ
作者は俳人としても俳句誌で名のあがる方、在住は神奈川だから福島から遠い。でも、今の日本は日本人全体が何らかの被曝に遭っているようなもの。肉体的に、ということではなく精神的に。「福島」という限定された地域だけがその被害者になってしまったのではない。
作者は、それを「自分も被曝者」と日本人としての自覚を表現している。この句を読んだとき、あっ、と思った。月は毎日自分の上を巡るし、米を研ぐという日常も変わらない。でも、日本人はあれ以来心に「原発事故」を抱えてしまった。
今日、旨く説明は出来なかったけれど、「福島の問題ではない、日本の問題だ」という強い意志をこの句に感じた。被曝者、をカタカナにしたのもそれを強調しない工夫なのだろうか。
続く句会も、吟行句会とは違い、持ちよりの句は色々変化に富んでいて楽しかった。
が、外へ出ると寒い雨。こんなに寒いのになぜ雪にならないのか、と思うほど。多摩の山沿いは無論雪が降り続いているだろう。
寒の雨街灯に人現れて消ゆ KUMI