KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

戦禍もうすぐ1年

2023年01月30日 | 俳句
天気 晴
え、と驚いてしまう。1月はもう月末で、2月になればあの衝撃のウクライナ侵攻から1年経過、ということになってしまう。数ヶ月で終わると思った戦争が、こんなに長引くなんて・・コロナ禍が3年経っても終らないのと同じで、終わりの見えない禍々しさ。

大雪直後の平和な日本の写真。先日の忍野村の一年前の、やはり雪晴れの日に行った時のもの。
先日の写真から一年前にも、雪の翌日に中央道から忍野~山中湖へ行った。この日の方が山梨には雪が多くて、まだ富士山は隠れたままで、忍野は諦めた。

風の寒い山中湖畔で少しだけ写真を撮り、温泉へ直行してしまった覚えがある。白鳥、と言っても留め鳥になっているコブ白鳥。でも、人懐こくてかわいかった。



山中湖を去ろうとしたら、富士山が少しだけ顔を見せてくれた。

昨日から少し風邪気味で、喉が痛くなりそうな気配はするし、熱の出そうなぞくぞく感はあるし、クシャミは連発するし・・怖くなったので、昨日は朝のうちにシャワーを浴びてさっと湯舟に入り、おとなしく部屋に籠った。
風邪気味に風呂はダメ!と言う人が居そうだが、それは逆だ。高熱があれば避けた方が良いかもしれないが、私は若い頃から、少しくらいの熱や喉の痛みで入浴を諦めたことはない。何だか、垢が溜まった方が風邪に悪い気がする。浴室と脱衣場は30分前に暖房で温めておく。それに、万一高熱が出たら入浴を止められるので、その前に入っておかなくちゃ。風呂上りに看護師が毎朝の定期検温・酸素確認に来たが、何も言わなかった。
という日。特段、書くことも思いつかない穏やかな日だったが・・
私がおとなしくしていても、認知症の人には悩まされない日はない。最近は、私からは近づかないのでほぼストレスはないが・・全くない、とは言い切れない。相変わらずラウンジの日向の椅子は占拠されたままだし。

最近の私の観察によると・・
もしかしたら、認知症になるとあまり寒さを感じないのかもしれない。全員、とは言えないけれど、朝の食堂の、まだ温まっていない時刻でも、「寒い」ということばは彼女たちからあまり聞かない。薄着の人、短めのスラックスに短めのソックスでとても足が冷たそうな人。着替えは手伝ってもらう人も居ると思うが、介護士は必ず「寒くないですか」と訊くはず。寒がりの私には不思議でならない。
そして、着るものに無頓着になる。
これも全員ではないと思うけれど、同じものを着ていて平気。介護士は毎日替わるから、前日に何を着ていたかまでは覚えていないかもしれない。でも、私たち普通のバアサンは、長い人でも1週間以上同じセーターを着ている、ということはない。それが、洗濯もせずに1ヶ月以上も着ていることがある。こぼした食べ物で、前が汚れてきても無頓着。お隣で食事するYさん、あまりにも酷いので介護士に「着替えてあげて」と言ったら「本人のお気に入りで、この前洗濯したばかりよ、なんて言うの」だそうだ。1シーズンに2枚のセーターと、2本のズボンしか見たことがない。隣の市に、息子に管理してもらっているほったらかしの広い家があるらしい。あの辺、駅に近いし地価の値上がりが凄いから大金持ちなのです。
男性の方がよく解る。入居したばかりの頃、正装のスーツ姿になって颯爽と現れ「食事が終ったら出勤する」と介護士を困らせていたジイサン、今は、ホームレスになった? というようなシワくちゃなトレーナー姿(パジャマかもしれない)で平気で食堂へ来る。もう一人、コロナ感染しても歩き廻ってウィルスばら撒いたジイサンは、汚れたジャンパーをシーズンが終わるまで脱がないので、変なニオイが・・でもこのジイサン、囲碁の名人で、誰も勝てないのだそうだ。
こういう人たち、皆がノーマスク。感染の波はこれから大きくなる、という予測もあるというのに・・

介護付き老人ホームって、認知症の入所者がかくも多いとは知らなかった。無論、認知症になったら私も入る・・などと簡単に思ってはいたけれど、こんなに多いとは。
同じ町内だから、と選んだ施設、でも失敗だったとは思わないことにする。明日は我が身。

忘れたきことは忘れず日向ぼこ  KUMI
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4 コメント

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切実です (ふきのとう)
2023-01-30 17:20:43
「もしかしたら、いよいよと、思うことが時としてありますし「この話したかもしれないけど」と言うことも増えました。他人ごとではありません。お財布が無くなったとか、ご飯を食べたことは忘れていませんか・・・。友人のHさんのことを民生委員さんに伝えましたが、もしもの時、そんな人が居てくれたら嬉しいのですけれど。私の様なお節介は思慮深い皆さんなさらないように感じています。
返信する
Unknown (小父さんA)
2023-01-30 20:36:43
>1月はもう月末で、2月になればあの衝撃のウクライナ侵攻から1年経過、ということになってしまう。

そうなんですね!

>コロナ禍が3年経っても終らないのと同じで、終わりの見えない禍々しさ。

全くに泥沼化してしまいましたね。
ウクライナにとって負ければ国が無くなり、プーチンは負ければ退任して亡命にでもなるんでしょうか?
どちらも負けられません!

>大雪直後の平和な日本の写真。

我々は幸せですね。
素晴らしい雪景色です!

「留鳥」と「コブ白鳥」を検索しました(笑)
ほんと、コブ白鳥は我が家っていう雰囲気ですね!

>山中湖を去ろうとしたら、富士山が少しだけ顔を見せてくれた。

どこに?と思ったら恥ずかし気に頭をでしているじゃーないですか。

これこそ、唱歌 ♪あ~たま~を雲の上に出し~
そのものですね(笑)

>それは逆だ。・・・、私は若い頃から、少しくらいの熱や喉の痛みで入浴を諦めたことはない。

そうも言いますね~。

>最近は、私からは近づかないのでほぼストレスはないが・・・全くない、とは言い切れない。

どうしようもないですね。

>もしかしたら、認知症になるとあまり寒さを感じないのかもしれない。

そなこともあるんですか!

>介護士に「着替えてあげて」と言ったら「本人のお気に入りで、この前洗濯したばかりよ、なんて言うの」だそうだ。

なるほどですね~!(笑)

>正装のスーツ姿になって颯爽と現れ「食事が終ったら出勤する」と介護士を困らせていたジイサン、

はっはっは、ドラマみたいです。

>・・・でもこのジイサン、囲碁の名人で、誰も勝てないのだそうだ。

笑いがこみ上げてきました。

>・・・でも失敗だったとは思わないことにする。

そうですよね。

有難うございました。

すみません、私のブログの返信明日になります。
返信する
ふきのとうさん、私ももの忘れ (KUMI)
2023-01-31 15:54:13
もの忘れくらいは、昔からのことなので気にしないようにしていますが、最近は今したいことを忘れる、というのが多くなりました。アルツハイマーではないから大丈夫、と思うしかありません。ふきのとうさんは娘さんや姪ごさんが様子をご覧になればすぐ解ること・・大丈夫ですよ。
実は、汚いのが平気な方、隣市の元民生委員さんなのですよ。プライドが高いので、忠告を聞きません。素直に周りのことは聞くようにしたいですね。
返信する
小父さんA、嫌な時代が続きます (KUMI)
2023-01-31 16:05:22
人生の最後に、戦争やらコロナやら、自分にはどうにもならないことが続いて・・
人生終わるまでにすっきりしたい、とつくづく思いますが無理そうです。
富士山を眺めると、ほっとします。

私の人生の誤算のひとつが、こんなに認知症が多いとは思わなかったことです。
仕事で少しは関わっていましたから、認知症のことは知っていました。
でも、こんなに多いとは・・というのが現実なのです。
彼らと共に生きるのもかまいませんが・・
今の日本で、手厚く認知症の方たちの暮らしを支えることは難しいですね。
居宅生活だったら、家族が看ている訳で、苦労は測りしれません。
明日は我が身、と思いつつも・・。
アルツハイマーの抑制剤、早く使えるようになると良いのですが。
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