KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

白鳥の思い出

2022年02月22日 | 俳句
天気 晴

昨日の朝、食事のあとで部屋に帰りぼんやりと外を見ると、白い大きな鳥が一羽、窓の向こうを横切った。え?白鳥・・の訳ない、一羽しかいなかったから。結局、白鷺だった。閉じ込めの身には珍しいことだけれど、外を自由に歩けば珍しくもない鳥。公園にも時々来たし、多摩川へ行けば白鷺青鷺川鵜・・うじゃうじゃ見られる。

鳥帰る、の季節になった。と思ったら、白鳥のことを思い出した。
この辺りで一番近い白鳥の飛来地は、埼玉の荒川。車で2時間ほどなので何度か見に行った。でも、だんだん少なくなった、と聞いたが・・今はどうだろう?
写真は、信州安曇野へ、長野の仲間が夏に続き一泊の吟行句会を計画してくれた時のもの。大震災の前年のこの年、今年とは反対に異常に雪が少なくて、2月下旬に近いというのに春のような光景だった。雪靴で行ったので、足元が重くてかえって歩きにくかったのを覚えている。


白鳥の飛来地、といえば、私の行った新潟の瓢湖も荒川も、白鳥よりもその他の水鳥の方がたくさん。餌付けしているので、他の鳥にも有難い場所になっているのだ。昼間は、白鳥は近くの田んぼへ餌を探しに行っていて、水辺はその他の水鳥が占めている。
ところが、安曇野はそんなことはなくて、白鳥が多かった。でも、多ければいいという訳には・・なんだかねえ、の光景。




近くの田んぼで餌付けしているので、夕方近くなると、そこへたくさん集まってくるのだそうだ。白鳥ばかり佃煮が出来るくらい集まっていた。多すぎると風情がない。写真には残さなかったが、隣の田んぼの白鳥は水が少なかったので、泥で汚れて下半身は泥んこ。雪が積もっていれば雪で綺麗に落ちるのに・・
同行の句友と「茶色い白鳥ではがっかりねえ」と嘆き合ったものだ。

まだ60代の終わりの、がん治療の終盤で生き延びる気力のあった元気な頃の話。どんなに歩いても、山道でなければ疲れることはなかった。
そういえば、この白鳥たちの故郷は極東ロシアだ。今騒動のある西ロシアとはかなり離れている。ロシアは広い。

鳥帰る五竜白馬を見下ろして  KUMI

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