KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

三月十一日の白木蓮

2017年03月11日 | お散歩写真
天気 晴のち曇がち

あれから6年。
2時46分にTVの慰霊式に合わせて黙祷した。

という日、午前中、近くの市の史跡公園に咲く白木蓮を見に行った。そろそろ咲く頃なのだ。近いので毎年見に行っている。震災があってからは、その頃に咲き始めるということに気付いた。




花は、どんな年でも咲く。
6年前のこの日、震災のプチ被害にあった我が家、その片付けのあとに最初に花の写真を撮ったのも、この白木蓮だった。写真を見たら14日だった。(パソコンのアルバムの写真には、必ず撮影日を入れることにしている) 福島・宮城に住む夫の従弟たちの無事を確認してほっとした日、とブログに書いてあった。

あの年は、憑かれるように都内の桜をあちこちと見に行ったような気がする。
被災地の方たちには申し訳ない、と思いつつ、まだ余震の多い日々なのによく歩いた。家で被災地のあれこれをTVで見ていても、何も手助け出来ない苛立ちもあったのかもしれない。
不思議なことに、どこへ行っても花見の人が多かった。みんな、楽しんでいるというよりも、生きていることを噛みしめて桜の下に集まっているような気がした。昼間だから酒宴をおおっぴらに開いている人は居なくて、でも、どこへ行っても小さな子連れのママたちが目立った。
花莚で楽しそうにしていても、放射能の不安に家で脅えているよりママ友とその不安を分かち合っているようにも見えた。

生きている間にあの恐怖はもう体験してくないけれど・・覚悟はしておかなくては。

手を開くやうにはくれん咲き始む  KUMI
コメント (4)
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