KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

吟行句会・明治大学生田校舎

2016年07月27日 | 俳句
天気 曇一時晴

久しぶりに吟行句会へ参加出来た。束の間、久しぶりに青空も。

話は昨日に遡り・・神奈川の障害者施設での大量殺害事件。
朝から、あまりのショックで、昨日は一日気分が悪かった。午前中は眼科での検査。疲れる検査ではないのに疲労困憊。俳句なんてとうとう作れなかった。

で、今日はそれを振り切って吟行へ行き、助けられた気分。
いつもの生田緑地の続きにある明治大学の理工学部と農学部の敷地内での吟行、句会場の大学関連の施設を使わせてもらって、楽しい一日だった。
でも・・最初に行ったのは、敷地内にある戦中の陸軍の「研究所」


あまり楽しい施設ではない、日本陸軍の負の遺産を、大学が資料館として残している。
詳しくは書かないが、ともかく、戦争の罪を知ることが出来る。資料館の裏には、防空壕や弾薬庫も残されている。

弾薬庫跡へ夏草かき分けて  KUMI

大学も夏休みかと思いきや、今は夏休み前の試験時期なのだという。でも・・そんな学生が呑気に見えて。昼休み、ポケモンgoに夢中になっている群れにも出逢った。広いキャンパスにはポケモンが居るらしく。試験中ではないの? 
それを眺めていたら、大学生に怒られそうな句が出来てしまった。

悩みなきやうな若者ばかり夏  KUMI 



キャンパスの中央あたりに綺麗な芝生の広場があり、そこに冒険家・植村直己氏の功績をたたえるモニュメントが建てられている。峰をかたどったふたつの石組みが美しい。


植村氏はここの農学部の出身なのだ。そして、私と同年の生まれ。同い年、ということは以前から知ってはいたものの、あまりにも若くして山から帰らなくなった氏に較べ、なんと私は長く生きてきたことか・・と思ってしまった。しばらく、そばのベンチでみんみんの蝉時雨を浴びていた。
今日いちばんの句が作れて、植村氏に感謝。

彼は逝き吾は永らへ蝉時雨  KUMI
コメント
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