世事雑感

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さ(血?)迷えるNHK32 裁判判決に対するコメントの差は?

2007-01-29 22:59:14 | NHK関連

裁判判決に対する(報道資料)の差は?
【1】大津放送局員放火事件有罪判決
【2】ETV控訴審有罪判決


本日、東京高裁で”ETV控訴審”の判決が出た。
判決内容については、多くの専門家がコメントを発表するだろうから、私は別の面からNHKの対応を見てみたい。


大津放送局員放火事件裁判:
大津地裁で『懲役7年』の実刑判決。
被告の弁護人は『被告は、なぜ放火をしてしまったのか、自分自身で思い悩んでいる。それが解明されないまま、病気を患っている人に対して、結果が大きかったから刑務所へ行け、という今の判決は不適切。控訴については本人と話し合って検討する』と話した。
判決直後(H19/1/23)、NHK広報局は
『元職員が重大な犯罪を引き起こして実刑判決を受けたことを、厳粛に受け止めています。改めて、被害にあわれた方々や周辺の住民の方々、それに視聴者の皆様に、心からお詫び申し上げます。
 今回の事件の重さに全ての役職員が思いをいたし、より高い倫理観を持って、職務に取り組んでまいります。』
とのコメントを発表した。


【2】ETV裁判:
東京高裁で、『罰金200万円』の実刑判決。
判決直後(H19/1/29)、NHK広報局は、
『きょうの判決は、不当であり、極めて遺憾です。直ちに上告の手続きを取りました。
 判決は、番組趣旨の説明やその後の取材活動を通じて、相手側に番組内容に対する期待権が生じるとしましたが、番組編集の自由を極度に制約するもので、到底受け入れられません。
 また、判決は、政治的圧力は認められなかったとしていますが、NHKが編集の権限を濫用・逸脱した、また国会議員等の意図を忖度して編集したと一方的に断じています。NHKは放送の直前まで、放送法の趣旨に則り、政治的に公平であることや、意見が対立している問題についてできるだけ多くの論点を明らかにするために、公正な立場で編集を行ったもので、裁判所の判断は不当であり、到底承服することはできません。』
とのコメントを発表した。


【1】も【2】もまだ有罪が確定したわけではない。

【1】の大津放火事件は地裁レベルで有罪。
【2】のETV裁判は高裁レベルで有罪。
明らかに【2】の方が上位の裁判所の判断。
しかし、NHK広報局のコメントは全く正反対。
この差は何か?
”放火”は江戸の昔から極悪非道の重大犯罪である。
しかし、”放送番組への政治の介入”(NHKが政治家の意向を忖度することも含めて)は、国民を欺き国の進路を誤る超々重大犯罪であることは、”大本営発表”の下に何万人、何十万人もの人を殺した歴史を思い起こせば明白。

NHKはいかなる判断で、このような正反対のコメントを発表するのだろうか。


さ(血?)迷えるNHK31 民事訴訟のその後?

2007-01-29 09:29:07 | NHK関連

不公平感解消の
マスタープランくらい示せ!

約束は守ってね。 

NHK広報が発表した2007/1/23現在の状況は下記のとおりである。
しかし、第1028回NHK経営委員会(H18年9月26日)で小林理事は、
 『不祥事を理由とする不払い者は今回除かれているが、
今後は未契約者も含めて全ての不払い者を対象に
”民事手続き”を進めていく。』
と言う、不退転の強い決意を述べている。 でも督促状の発送が具体化してから、これまでに実際に発送したのは、東京23区内のたった48件だけですか?
東京23区以外にも拡大すると言った約束はどうなったのですか?
H18~H20の3ケ年計画で約束した契約者数を10万件増やす』と言う約束は1年かかって、たった1万件の見込み。 せめて60%は達成できない”成果主義”の世界では、”不合格”ですよね。
H18の受信料収入の見込みが100億円程度超過する見込みがついたので、督促状の発送は打切りですか? 異議申立て者が多くて、お手上げですか?

NHKは不公平感解消のためのマスタープランを示すべきである。


 
<平成19年1月24日 NHK広報局発表> 
放送受信料の支払督促の状況について
   
○ 平成18年11月29日、都内の放送受信料未収者33件を対象に申立てを行った支払督促の状況は、次のとおりです。
支払督促の状況(1月23日現在)
  ・支払い・・・・・・・・・16件
  ・督促異議・・・・・・・ 9件※
    ※(内訳) 分割払い希望・・・3件
      その他・・・・・・・・・6件
  ・支払督促確定・・・ 4件(仮執行宣言付支払督促送達後 2週間経過)
   (確定判決と同一の効力)
  ・送達・・・・・・・・・・・ 1件 (支払督促が送達された段階)
  ・未送達・・・・・・・・・ 3件

○ 異議申立てをされた9件の中には、一括支払ではなく分割支払いを希望されたために異議申立てとなった方が3件含まれており、すでに支払った方および支払意思を表明している方は、合計19件となります。