はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

潔いのか姑息なのか

2006年06月05日 | 社会問題

 村上世彰が逮捕されました。逮捕に前には、証券取引所で独演会。
自由市場経済の寵児が早口で自分の考えをまくし立てていました。
やはり認識していたはずと思わせるコメントには
<今回の事実について最初「インサイダー取引」と言われた時は、最初は全く何のことを言われているのか分からなかった。
しかし、徐々に話を聞くとライブドアが2004年の後半にニッポン放送の株を欲しいと私に言ってきたことは確かにあって、その時以降に何回か会う中で、宮内さんが「(ニッポン放送買収に関して)一緒にやりましょうよ」「よろしくお願いします」と言うのを確かに聞いてしまっている>
とあります。
昨日のエントリーで書いたのですが、一線を越えてしまったときには自覚がなかったのでしょうね。
しかし後から考えるとまずかったと気付いたと話していましたが、プロがそんなミスをするはずがありません。
自身のHPには
「プロ中のプロが証取法に抵触したのは言い訳が出来ない。
よって今日限りで、この世界から身を引く」
と言っていますから、プロなのですから解っていたと考えていいでしょう。完全にルール違反の自覚を持って金儲けに走ったということです。
 一連の村上ファンド騒動。当の本人が記者会見を開くことを検察が容認していたことに疑問を持ちます。
市場の安定を考えて慎重に進めたかった検察でしたから、ホリエモンの時と違った対応を考えたのでしょうか。逆に、それだけ村上に対する容疑は揺るぎない証拠があると考えてもいいでしょう。
 今回の村上世彰の行動を、潔いと見るか、姑息と見るか、意見が分かれると思います。しかし、記者会見で司法取引を臭わせる感じを残してしまいましたから、姑息という意見が多くなるかもしれません。
記者会見を見ていて率直に感じたのが、「余生を過ごすに充分な金を持っている人の言いそうなことだ」ということです。もちろん私には「姑息」にしか思えません。
 噂に上るブラックマネーを検察がどこまで追求するかが、今後の注目点です。

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