庶民と“体感温度”が違う「ど素人」総裁

　「本当のプロは自分のことをプロとは言わない」と聞いていました。日銀の福井総裁が、自らのことを「ど素人」と釈明していました。
　これまでの言動を聞いていても危なっかしさを感じていました。
「たいした額ではない」と言っていたのに、１０００万円の投資で利益総額は１４７３万円。これには国民も驚きました。
そして今日の「ど素人」発言でこのまま総裁の座に居座ることは限界ではないかと思います。
　一般的に考えると福井総裁と同年代の多くは、社会の第一線から離れています。年金生活を送っている人が大半でしょう。
福井総裁は選ばれし人間なのです。確かに自らの努力で勝ち得たものなのでしょうから、自らの出処進退は自らが決めることができます。
　しかし与えられている立場は、公正で厳格でなければならないもの。ここで試されるのは福井総裁自身のこころの問題です。
小泉首相や安倍官房長官といった政府の要人に守ってもらうものでもありません。
　どうしてもメール問題で迷走した前原・前代表や鳩山幹事長の姿を思い出します。共通点は、事の重大さを理解できず、感覚がずれている感じです。
あいまいな表現ですが、国民生活を理解する“体感温度”が違うのだろうと思っています。

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