上海下町写真館2014

ブログを始めて17年目、今でも多くの皆様が訪問していただけるので、できるだけ続けていきたいと思っています。

冬の上海グルメ時々観光(5):四川北路を歩く

2024-01-13 06:00:00 | 海外旅行

四川北路は虹口区を南北に走る幹線道路です。蘇州河に架かる四川路橋を渡り北上します。

 

1.上海郵政総局

蘇州河畔には上1924年竣工の海郵政総局があります。

 

2.四川路橋

黄浦区から四川路を北に進むと蘇州河には四川路橋が架かっています。

 

3.優秀歴史建築

現在の四川路橋は1922年竣工。

清朝以来の渡し場だった場所に1860年初めて浮橋がかけられました。その後、1878年に租界工部局が木製の橋を架けました。

1945年の共産党による「上海開放」の際は郵政総局に布陣する国民党と人民解放軍との間に最後の激戦が戦わされました。

 

4.郵政事業の統一

1922年にワシントン条約により中国国内の諸外国の郵便局が廃止され、中国による郵便事業が統一されることになり、1924年に郵便総局が竣工しました。

東南角屋上ににそびえる鐘楼風の塔屋は高さ49.5m。

かつてそこには天使や手紙を書く女神などのレリーフが施されていましたが、文化大革命時に破壊されてしまいました。

現在郵便業務のほか郵政博物館が設置され自由に見学ができます。

 

5.全国重点文物保護単位

国務院による保護単位の指定を受けています。

 

6.大橋大楼

1930年代に建築された7階建てビル。

第二次世界大戦時は日本軍の憲兵隊本部となっていましたが、戦後は国民党軍の警備司令部が置かれていました。

1948年に中国銀行が購入し職員宿舎となっていました。

 

7.昆山花園路

四川北路沿いに赤レンガ造りアパートが残っています。

 

8.丁玲(ていれい)寓所

丁玲(1904-1986)は湖南省出身の女流作家で共産党員。

1933年5月に住んでいた昆山花園から国民党特務により拉致誘拐される事件が発生。

国民党特務員と格闘した共産党連絡員が殉死しました。殉難所として保存されているようです。

戦後、彼女は作家活動や、中央の要職に在りましたが、文革中に下放され12年間の労働生活を送り、その後5年間監獄に収監されました。

1975年釈放され、1984年に名誉回復がなされ1986年に北京で激動の人生を82歳で終えました。

 

9.海寧路付近

虹口区では黄浦区に続き大規模再開発が進行中です。

 

撮影:CANON EOS  RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 冬の上海グルメ時々観光(4... | トップ | 冬の上海グルメ時々観光(6... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外旅行」カテゴリの最新記事