上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海は昔も今も大商業都市だった。:福建省果物商同業会「三山会館」

2012年12月17日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
この間、上海には商工業者の同業組合や、地方出身者のための同郷組合が設立され、1948年にはその数およそ300団体があり、独自の会館を所有していましたが、現在、殆どの会館は消滅しました。

「三山会館」は1916年に福建省の果物商の同業会館として竣工しましたが、ここだけは当時の原型を留め、上海が商業都市だった記念として修理・保存・一般開放されています。


南側の正面から入ると前庭があります。

入り口を入ると広場の正面に「大殿」があり、道教の女神「媽祖像」が祭られています。


航海・漁業の守護神として特に台湾・福建省・潮州で深い信仰を集めています。

媽祖像は漢白玉製で高さ2.8m、重さ3.5tあります。



内装も万博に併せ豪華に改装されたようです。



南側入り口上部は舞台になっています。


会合や宴会が行なわれたのでしょう、当時の組合の繁栄振りが偲ばれます。

1927年の共産党第三次武装蜂起の歴史的記念地ともなっており、敷地内に新しい展示館も併設されました。


中山南路1551号。入場は無料です。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4


最新の画像もっと見る

コメントを投稿