上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ストリート:新天地で老上海を感じよう。 

2012年12月15日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
平日はAM10時前に行けばかなり空いていて、写真が撮影しやすいです。

新天地は香港の不動産開発会社が1.5億ドルの資金を投入し、2001年に開業した総合商業施設です。



特徴は上海の歴史的住宅「石庫門」を再建し、商業施設に利用したことです。



今でこそ上海観光の一翼をになっていますが、計画当初は「老上海」を再現することに各方面からの反対があったようです。




不動産投資の常識から考えると、広い敷地に2-3階建ての低層建築では投資効率が悪いのは当然です。



3万m2の敷地に建坪6万m2の石庫門住宅が建築されており、隣接する公園も開発企業の所有です。



開発会社には上海人が暮らした、この中欧折衷の歴史的住宅にこだわりがあったようです。



中国建国時には多くの資本家や富豪が台湾や香港など国外へ逃れましたが、その中の上海人には老上海に対する郷愁もあったと推測します。



この新しくて古い商業施設には、中国の近代史の証人になろうとする意図があるのかもしれません。



今後、上海らしい観光スポットがどんどん増えていくと、上海がもっと楽しくなりますね。



撮影:CANON EOS5D3 + EF24-105mmL


最新の画像もっと見る

コメントを投稿