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浄水場では水を塩素処理し 濾過しているとはいえ・・・

2020年06月02日 12時54分08秒 | メス化する自然

 

 

・・・略・・・

 

1991年 ロンドン。

偶然の出来事からアルキルフェノール類の一部に

エストロゲン様作用があることを発見したというソトらの報告は

ジョン・サンプターの研究の行方にも大きな影響を与えた。

下水処理施設からの放流水にかなり大量のノニルフェーノルが

含まれていることを知っていたサンプターは

すぐさまこれに関心を抱いた。

 

ダウンロードした論文を読んだ彼は

コンピュータの画面に静かに浮かび上がった意外な新事実に

しばし呆然とした。

 

「新しいエストロゲン様物質が発見された と感じました。

しかもそれは まったく予想もしなかったもので

世界中で長期間にわたって使用されている。

この物質の分解物がエストロゲン様作用を持つと主張している学者がいるとは!

すっかり興奮しました!」とサンプターは回想する。

 

サンプターは すぐに文献を検索して ノニルフェノールについて調べた。

30分もしないうちに 下水処理施設からの放流水に

この物質が含まれているとする報告が数多くあることが分かった。

「この物質はおそらくどこの下水にも高濃度で含まれており

少なくとも 魚の変化の原因である可能性がある。 それは明白でした。

これこそ探し求めていた化学物質である可能性は極めて高い と感じました。

 

・・・略・・・

 

1991年秋 研究を開始して8年 ようやくゴールが見えてきた。

その時点で 魚に変化を起こす原因物質としてノニルフェノールは

最も可能性のある化学物質だった。

もしノニルフェノールが魚の異変の原因であるならば

それはまた 水道水を通じて

人間について報告されている異変の原因にもなりうるのだろうか。

 

「川の水を調べましたが ノニルフェノールの存在は確実です

したがって 水道会社が川から取水して人々に供給している水道水にも

含まれている可能性は高いと言えます」とジョンサンプターは言う。

「浄水場では水を塩素処理し 濾過しているとはいえ

このような化学物質を除去するための処理をしているとは思えません」

サンプターはこの点に強い懸念を示した。

 

「水の中には かなりの量のさまざまなエストロゲン様化学物質が含まれており

それは消費者にまで到達していると考えられます。現在 英国では

どんな化学物質がどの程度飲み水に含まれているのか

人々は全く情報を与えられていません。とにかく情報はゼロの状態です」

 

それどころか まもなくサンプターらは

水質基準を設定する国際組織であるパリ委員会が

水棲生物に対する毒性や環境中での離分解性から

ノニルフェノールを2000年までに

段階的に廃止することを勧告していることを知った。

 

1993年『ホライズン』は水道各社に対して

飲み水のノニルフェノール含有値を検査しているかどうかを尋ねた。

それに対して水道業協会は「英国の水質基準法では

そのような種類の物質を追求する必要も要請もありません。

また それ程感度の高い検査技術も所持しておりません。

したがって そのような検査は 通常行われてはいません。」と答えた。

 

新型の濾過法の一部ではノニルフェノールなどの化学物質の検査を

実際に行っているものの

すべての川の水を対象としてはいないとの回答だった。

 

https://www.pinterest.jp/pin/596515913135130140/

 

 

 


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