あれやこれやと 毎日が過ぎ
勤め先も 何度か 変わり
ある 夜の店で働いていた時の事
その店は 銀座の高級店などではなく
地方から出稼ぎに来た人たちが集まるような 安酒の お店でした。
女の子も何人かいて それなりに 客は楽しく飲めたのですが
その客の中には 昼間の仕事に疲れ切って 深酒をしてしまう
そして 言われたままに 支払いをして ふらふらと帰る
そんな人が 何人かありました。
ママが悪いのか 女の子が悪いのか 定かではありませんが
騙されているのもわからず ええ加減高い金を払わされても
なぜか やすらぎを求めて 何度も足を運んで来るのです。
そんな可愛そうな男の中に
なんだか真面目げで なんだか ちょっと可愛い人がいました
みっちゃんは その男が あまりにも 何度も騙されているのを見て
つい つい 我慢できなくなってしまい
「ねぇ あんた!ちょっと こっち きてぇ!!」とかいうところから始まった
のか どうなのか 良く解りませんが
その男に 『あんたは騙されて高い金盗られトンよぉ』
と ささやいてしまったのであります。
女帝001 (『黒川の手帳』の良いものがみつから無かったので)
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