Markus Gabriel in Japan
すべてを統一することなどできない
人は システムの中の部品
ずっとテクノロジーが人間を使ってきた
人々の95%が賛成したからと言ってユダヤ人を殺すわけにはいかないよね
人間の尊厳は譲れない権利だ
倫理の土台がなければ権力は無制限に暴走します
日本における多くの会話やコミュニケーションには
見えない壁というかファイアウォール(防壁)があるようですね
あまりに高くて分厚い複雑なファイアウォールは
資本主義と民主主義の下では社会を損なうおそrがあります
私たちは今深い危機の時代を生きている
民主主義の危機 気候変動 中東破壊の可能性
危機の時代には新しい考え方が必要だ
今何が起きているか 私たちは理解しなくてはならない
さもなくば見えない力で社会は破壊されかねない
だからい今こそ哲学の出番だ
私たちがどこに立っているか知るために
哲学はすべての人間に開かれている
我々はみんな同じ種の動物だ
私たちの間に深い違いなどない
恋は探していない時にしか見つからないよ
だから英語でもフォーリンラブっていうだろう
フォールは落ちるという意味だよ
自由な人だけ恋に落ちることが出来る
そうでなければ恋愛ではなくて暴力になってしまう
物事には絶対的な無意味さも無ければ
絶対的な意味もない
それを知れば人は自由になれる
都市では人々は淘汰されて適者のみが生き残る
東京での生存競争は壮大な争い
まるでひどい戦争のようだね
こんな社会が出来上がったことは本当に驚くばかりだ
素晴らしい文化 経済的政治的な達成・・・
でも間違いなく抑圧的だ
悪には二種類あると シェリングは言った
一つはドナルド・トランプのような
構造を破壊する「混沌の悪」
いわばエントロピーを増大させる悪だ
もうひとつ
構造に宿る悪もある
あまりに完璧な秩序は悪なんだ
大阪にて・・
静かで穏やかだねぇ
街で一人の男がマルクス・ガブリエルに質問をする
「どうすれば幸せになれるんですかぁ?」
幸せになりたければ
幸せはよそには無い事を知ることだ
幸せを感じるべきは今だ10分後死ぬかもしれないんだから
今 幸せを感じなければ幸せは訪れない
焼き肉を食べながら
近代的合理性を更新するために
国を超えた連携を真剣に求めている
だから呼ばれればいつでもどこでも行くよ
ゴーストバスターというわけじゃないけどね
日本は強力な連携の相手だ
思索する人による理性的な社会を作るためにね
これは唯一の希望だ
なぜなら地球環境の問題は科学でしか解決できない
また民主主義の問題は哲学でしか解決できない
日本がいないと解決できないと思う
哲学の可能性
あなたの言葉が届かない人たちもたくさんいると思っているのか?
ある日本人が聞いてみた
100%自信がある
考えることは普遍的だから
たとえば独裁者は誤った考えに陥る
ヒットラーに出会って話すとしよう
彼は全く違う考え方をするだろう
想像しうる限り言葉を届けるのが最も難しい相手だ
ドナルド・トランプのほうが 全然簡単だろうね
でももしヒトラーと意見を交換する場があったら
慎重に言葉を選び 彼とも合意できると思っている
「ユダヤ人を虐殺すべきでない」ということもね
哲学者vs科学者
ドイツ憲法の最初の一文にはカントによる人間の解釈があります
「人間の尊厳は不可侵であると」
人間とは
第二次世界大戦において
強制収容所は間化の果てなのです
だから確固たる人間の概念が必要なのです
人間の概念が揺らげば次に待っているのは強制収容所だからです
絶対に「人間とは何か」に疑いを持ってはならないのです
決して繰り返すな と 思っています
私は人類の未来についてある仮説を持っています
私たちの倫理的価値の土台は進化上の祖先にあるからです
”私たちは猿だ” それが倫理の源です
なぜなら私たちの倫理的価値の土台は進化上の祖先にあるからです
”私たちは猿だ” それが倫理の源です
技術の進歩が人間性を損なうのですか?
いいえそうではありません
人間性はその度合いが減ったりするようなものではありません
人間性は すなわち動物であると言う事です
人間という種は本質的に10万年間変わっていないのです
だが技術によって我々の自己像は変わる
動物であることは変わらなくとも
技術の進歩への適応は自己認識を変えてしまうのです
つまりロボットを通して自分たちを理解するようになりました
それが私たちの倫理と行動様式を変えてしまうのです
人間がロボットになるとき
それは民主主義の土台が揺らぐと言う事です
コンピューターによる社会の支配につながりかねません
それが気がかりです
今のところ日本社会は まだ民主的ですが
しかし民主主義は脅かされている
「動物としての自己像」が脅かされているからです
正しいからはわかりませんが
このような見方があることを
京都大学にて
私が物を書くとき思考するとき
私は一貫して自然主義に反対しています
自然科学は最高の知識の一つですが
あくまでも一つの知識にすぎません
世界共通の傾向ですが国家権力に近づく人は
自然主義者なのです
しかし自然主義はただのイデオロギーです
たとえるなら自然主義は気象変動と同じくらい危ない
つまりこれは私たち時代の一番の知的な病です
私たちが戦うべき相手はこれです
動物から人間は進化したと云っても
人間は動物でなくなったのではない
(中略)
そこに人間は絶対矛盾的自己同一に面する
西田幾多郎
「世界」を捉えたと思ったとしても
それはコピーイメージに過ぎません
「世界」自体を捉えることはできません
「世界」の全体が属するような
”意味の場”など存在しないからです
子供は誰でも哲学的な問いを持ちますが
それを忘れさせられるのです
私たちは子供たちに
読み書きと数の数え方を教えます
それと同時に「考えないこと」を教えているのです
なぜ私たちは文字が読めるのに
哲学的には考えなくなっているのでしょうか
答えは簡単です
私たちは過ちを犯しています
日本は哲学者にとって興味深い国です
静寂が叫んでいるようだ
一見矛盾しているようで
末端でつながっているのかもしれない
日本に張り巡らされた社会の網の目は
退屈かもしれない
だがそこにある見えない壁を乗り越えないといけない
日々 家族でも友人でも
冷笑的で反民主的な態度に出会ったら
ノーと言おう みんなと違っても言おう
「自由」に考えることに最上の価値を置くべきです
「世界」は存在しない
kiyasumeさんが
人生に疲れたら、、
哲学書から、ヒントを貰いましょう。
そうおっしゃってくださったので
真面目に見させていただきました。
疲れはさらに 疲れに・・・・
だけど なんとなく納得できましたし
私の考え方も そう間違っていないような勇気さえいただきました
というのが 間違いかも知れないけれど
哲学って そんな感じで
蛇が自分のしっぽを食べ続けたら時間がたつごとにどうなって行くのでしょう
とかいうことを例にして説明してくださった小学校時代の先生を思い出しました
お元気でしょうか
1 day ago / 1 note / Source: omgmariatavareslove
fancylady2012 reblogged this from omgmariatavareslove
【和訳付き】カチューシャ(ロシア民謡)"Катюша" - カナ読み有
ロシアの お話などよく聞かせて下さいました
みんな平等の世界なんだよぉ って・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます