羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2012年03月10日 | 美しい立合い・立合い変化
立合い変化の相撲はつまらない。それでは、どのようなルール変更で減るのだろうか。(羽黒蛇)








表題のテーマに対する私の構想は、次回に述べるとして、本日は、朝日新聞の記事を論評する。








引用開始



3月10日朝刊スポーツ欄。



見出し:変化 把瑠都の火種



見出し:綱狙う資格ない 技量の一つ



見出し:春場所あす初日








趣旨: 初場所12日目の一番、把瑠都が立合いの変化で勝ち12勝0敗。稀勢の里9勝3敗。



放駒理事長は、「注目の相撲があれじゃ、お客さんも興醒めなんじゃないの。」



横審鶴田委員長は、「横綱を狙う資格がない。」








元大関栃東の玉ノ井親方は把瑠都を擁護して、「変化を禁じる規定はどこにもない。相手が(変化を)食うかどうかを見抜くのも技量の一つ」








大相撲を純粋に「スポーツ競技」ととらえるのなら、ルールで許されるあらゆる行為は、勝利のための「作戦」として認められるはず。








しかし、興行故に客が喜ぶ相撲を求められ、伝統文化を名乗るが故に、「正々堂々たる姿勢」が課せられている。



引用一旦終わり








玉ノ井親方の言う通り、力士に責任はない、と私は思う。



力士が勝つことに全力を尽くして、その結果相撲がつまらなくなっている。これが、立ち合いの変化なのである。



立ち合いに変化すると不利になる(勝つ可能性が減る)ようにルールを変更するしか解決策はない。








力士の自覚に訴える「正々堂々たる姿勢が課せられている。」という意見に、私は反対である。








朝日新聞の引用を続ける。東大大学院の新田教授の発言を引用した後、次のように論じている。








変化で勝った力士を非難し、負けた力士に言い訳を与えることは相撲技術の発展を阻害する、という考えだ。








変化をなくす策として、



その1:変化を食って負けた力士をメディアもファンも非難する。



その2:仕切り線をなくすなど、変化しにくいルールに変える



その3:横綱・大関とはこういう相撲を取る人物だという基準を設ける



の三点を(新田教授は)あげた。



引用終わり








その1は、ファンに、相撲のネガティブな面を強調するので、ますます相撲人気を下げてしまう心配があり、私は反対。



変化で勝った力士でなく、負けた力士が悪いという意見には賛成。








その2には、賛成。ルールの変更が、絶対に必要だ。



私は、ファンが喜ぶルールを、次回提案したい。








その3は、例えば、



立合い変化しないとか、



立合いは朝青龍のように早すぎず、相手に合せて立つ



堂々とした相撲を取るとかという基準が考えられる。








これらの基準を満たせば、6場所で66勝で横綱昇進、3場所で28勝で大関昇進。



これらの基準を満たさなければ、3場所で72勝しないと横綱に昇進させない、3場所で33勝しないと大関に昇進させない








というような、ハンディキャップなら賛成。



このような相撲を取らないと、横綱・大関に昇進させないという必要条件とするのは反対。








何故なら、強い力士は、変化すれば勝てる相撲には、体が動いて変化で勝ってしまうものだから。








羽黒蛇

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