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夏の暑さをしのいできた・・・  産経抄 八葉蓮華

2008-07-28 | 産経抄(コラム)
夏の暑さをしのいできた・・・  産経抄 八葉蓮華
雪がしんしんと降る。静寂そのものの世界を、歌舞伎では、太鼓を打つ音で表現する。ドンドンドン…。作家の竹田真砂子さんによると、雪音と呼ばれるこの奏法が、初めて舞台に登場したのは、真夏のことだった(『歌舞伎ます』)。 ▼寛政元(1789)年7月、中村座の出し物は「平家評判記」だった。奇抜を好む作者の桜田治助が、大詰めの喜界ケ島の場に、音をつけて、雪を降らせることを思いついた。客の入りの悪い夏芝居には、怪談物や水狂言など目先を変えた演目がかかることが多い。雪音もまた、冷房のない芝居小屋で、観客にひんやり気分を味わってもらう工夫のひとつだったのだろう。 ▼土曜の夜は、浴衣姿のカップルや家族連れに交じって、隅田川花火大会を見物した。隅田川の川開きにあわせて、江戸両国に花火が上がるようになったのは、享保18(1733)年から。当時の花火は、豪華絢爛(けんらん)の今の花火に比べれば、地味で玉も小さかったが、川涼みに来る人のにぎわいは大変なものだったらしい。 ▼日中は、銭湯の2階で居眠りをしたり、庭にたらいを出して、行水をしたりする。夕方になれば、路地に縁台を出して、将棋に興じる。江戸の人々は、さまざまな方法で、夏の暑さをしのいできた。 ▼なかでも最近、見直されているのが、朝夕、家の前の通りや庭に水をまく、打ち水の習慣だ。実際に2度ほど気温を下げることもわかっている。みんなで一斉にやれば、電力エネルギーの節約にも、ヒートアイランド対策にもなる。 ▼「打ち水大作戦」なる官民あげての運動も、今年で6回目を迎えた。ただし水道水を使うのはご法度。風呂の残り湯などを使いたい。「水うてば夕立くさき庭木かな」(芝柏)

産経抄 産経新聞 7/28

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