韓国旅の風景 七十六
韓国の食べ物 その一
朝食のメニユーはそれぞれことなっているが私の場合、韓国旅をする都度朝の食事はいつも変わらない。南大門市場の入り組んだ路地奥にある韓国人専用食堂で朝食をとる習慣だ。食堂の主人の韓順花アジェモニーの味噌汁の旨さは前にも紹介したが、まずは手製の味噌が美味しいしだしは日本で言ういりこのやや大きいのと、鰹節の荒削りをふんだんに使う。それだけでぷーんとおふくろの昔を思い出さる香りが漂う。
韓国の食事を色で分けると、赤…唐辛子。緑…野菜、ホウレン草、チシャ、黄…カボチャ、白…トラジ佃煮、白豆、黒…海苔。のほか、小魚のつくだに、キムチの赤、大根なますの白、生人参のぶつきりの赤、唐辛子の佃煮風、ざっとこれだけが私のテーブルに並ぶ。種類は多いがキムチと沢庵と味噌汁はお代わりするがほかは小皿に盛りきりだから量的にはたいしたことはない。
ほかのテーブルもおなじだから、市場の兄さん逹もしきりにスプーンと匙の音をカチャカチャさせながら食べている。
韓さんの田舎は江原道の漁村だからやはり料理の皿数が多いのである。
韓国の朝食の豊富さは私の知る限り世界でもトップではないか…パンを主にしコーヒーと卵とチーズ、野菜、じゃがいもサラダくらいで量こそ多いが欧米の食事はどうも寂しい感じがする。
日本ではどんな家庭でも和食の場合、味噌汁と漬物と海苔以外では前日の煮物や、焼き魚に卵焼き、梅干しに佃煮がすこし、これだけで贅沢なくらいである。
ひと昔の朝食は、戦時中もあって味噌汁とつけものと梅干し、佃煮などは弁当用だしそれでも御飯をたらふくたべられるだけで幸せだった。
儒教の孝からか、年配者への尊敬からか、韓国人の食事の基本は薬食同源の考え方からする料理が多い。
したがって韓国の食事は味もさる事ながら栄養のバランスは抜群である。
李朝の昔から韓国では食事用のテーブルに料理皿をはこんでくることをしない、すべて炊事場でお膳にご馳走をならべ、お膳ごと食事場所に運んでくる。
韓国人のご馳走の表現は…お膳の足がまがるほど…とユーモアあふれる言い方をする。
韓国の食べ物 その一
朝食のメニユーはそれぞれことなっているが私の場合、韓国旅をする都度朝の食事はいつも変わらない。南大門市場の入り組んだ路地奥にある韓国人専用食堂で朝食をとる習慣だ。食堂の主人の韓順花アジェモニーの味噌汁の旨さは前にも紹介したが、まずは手製の味噌が美味しいしだしは日本で言ういりこのやや大きいのと、鰹節の荒削りをふんだんに使う。それだけでぷーんとおふくろの昔を思い出さる香りが漂う。
韓国の食事を色で分けると、赤…唐辛子。緑…野菜、ホウレン草、チシャ、黄…カボチャ、白…トラジ佃煮、白豆、黒…海苔。のほか、小魚のつくだに、キムチの赤、大根なますの白、生人参のぶつきりの赤、唐辛子の佃煮風、ざっとこれだけが私のテーブルに並ぶ。種類は多いがキムチと沢庵と味噌汁はお代わりするがほかは小皿に盛りきりだから量的にはたいしたことはない。
ほかのテーブルもおなじだから、市場の兄さん逹もしきりにスプーンと匙の音をカチャカチャさせながら食べている。
韓さんの田舎は江原道の漁村だからやはり料理の皿数が多いのである。
韓国の朝食の豊富さは私の知る限り世界でもトップではないか…パンを主にしコーヒーと卵とチーズ、野菜、じゃがいもサラダくらいで量こそ多いが欧米の食事はどうも寂しい感じがする。
日本ではどんな家庭でも和食の場合、味噌汁と漬物と海苔以外では前日の煮物や、焼き魚に卵焼き、梅干しに佃煮がすこし、これだけで贅沢なくらいである。
ひと昔の朝食は、戦時中もあって味噌汁とつけものと梅干し、佃煮などは弁当用だしそれでも御飯をたらふくたべられるだけで幸せだった。
儒教の孝からか、年配者への尊敬からか、韓国人の食事の基本は薬食同源の考え方からする料理が多い。
したがって韓国の食事は味もさる事ながら栄養のバランスは抜群である。
李朝の昔から韓国では食事用のテーブルに料理皿をはこんでくることをしない、すべて炊事場でお膳にご馳走をならべ、お膳ごと食事場所に運んでくる。
韓国人のご馳走の表現は…お膳の足がまがるほど…とユーモアあふれる言い方をする。