韓国旅の風景 六十二
キムチの国とワサビ その二
ワサビは日本の特産である。ワサビには成育条件があって、冷たい温度の湧き水の沢に自生している。奈良時代の『本草和名』にでてくるほど歴史は古い。
日本では静岡県が四百年前の慶長年間(一五九六~一六〇五)に家康に献上した記録があって美味にして深い刺激の味にこれを門外不出のものと指定された。
その根茎にふくまれる前述の長ったらしい化学名は芥子油の一種と言う。
李善花はワサビは受け身型で一瞬の味、故に蛋白な日本人に合い、唐辛子は韓国人の能動タイプで、辛味があとに残り、粘り強い民族性格を表していると言う。
日本人にはいろいろなタイプはあるが呉善花の前述日本人の特性はまとを得ていると思うがしかし唐辛子とワサビの食文化による比較には無理がある気がする。
おそらくワサビも古くから栽培され、日本から移植されていたなら自然に李氏朝鮮王朝の庶民のものになっただろう。
日本と異なり韓国は地理的に中央集権政治の行われ安い風土にある。
日本の封建体制の発達も人文地理的な要素も考えられる。
山が迫り、急流の多い日本の地理風土に比して韓国は平坦な丘陵、ゆったりと流れる川、気候は大陸性で冬の厳しさは北海道の旭川並である。ワサビの自生は聞いたことがない。 ワサビを食べないのではなく、栽培してないのである。
キムチの国とワサビ その二
ワサビは日本の特産である。ワサビには成育条件があって、冷たい温度の湧き水の沢に自生している。奈良時代の『本草和名』にでてくるほど歴史は古い。
日本では静岡県が四百年前の慶長年間(一五九六~一六〇五)に家康に献上した記録があって美味にして深い刺激の味にこれを門外不出のものと指定された。
その根茎にふくまれる前述の長ったらしい化学名は芥子油の一種と言う。
李善花はワサビは受け身型で一瞬の味、故に蛋白な日本人に合い、唐辛子は韓国人の能動タイプで、辛味があとに残り、粘り強い民族性格を表していると言う。
日本人にはいろいろなタイプはあるが呉善花の前述日本人の特性はまとを得ていると思うがしかし唐辛子とワサビの食文化による比較には無理がある気がする。
おそらくワサビも古くから栽培され、日本から移植されていたなら自然に李氏朝鮮王朝の庶民のものになっただろう。
日本と異なり韓国は地理的に中央集権政治の行われ安い風土にある。
日本の封建体制の発達も人文地理的な要素も考えられる。
山が迫り、急流の多い日本の地理風土に比して韓国は平坦な丘陵、ゆったりと流れる川、気候は大陸性で冬の厳しさは北海道の旭川並である。ワサビの自生は聞いたことがない。 ワサビを食べないのではなく、栽培してないのである。