吉松ひろむの日記

高麗陶磁器並びに李朝朝鮮、現代韓国に詳しい吉松ひろむの日記です。大正生まれ、大正ロマンのブログです。

韓国旅の風景 八十一

2006年06月26日 14時17分22秒 | Weblog
韓国旅の風景 八十一                           

 韓国の食べ物 その七
 キムチは白菜漬けの水分が二、三日すると漬物容器に上がってきてその状態から沈菜 (チムチェ)と言われたが日本から十六世紀に唐辛子が招来されるとそれを白菜漬けに使ってキムチとなったとは私説である。           
 しかし今でこそ全国量販店や食料品店の定番となったキムチも一九七八年頃野日本にはどの店にもなかった。
 たまさか観光で韓国を訪れた日本人がその魔味のとりことなって、日本のどの町にもある韓国料理店で注文するようになったが、日本の例にならって一皿、なん百円も取られる。 すでに常識となった韓国のキムチやタクアンなどは全部ただのサービス品でそればかりか私の韓国の友人が日本の食堂で味噌汁のおかわりをした所、料金を取られたと首をひねっていた。
 そのとうり、私が行く市場食堂では味噌汁は何杯お代わりしてもただだった。
 しかし二〇〇六年の今日、日本と韓国と中国でキムチ戦争が起きてしまった。
 なにしろ漬物大国の日本でキムチ消費がとどまる所をしらない人気なので、日本産、本場の韓国産、委託製造を受けた中国キムチ…コスト的に当然ながら中国にはかなわないがしかしその味となると…と言いたい所だが工夫があってそれぞれ結構なキムチとなって韓国直輸入のラベルが張ってあってもその味に首をかしげたくなるものがある。
 しかし本場の家庭のキムチをしっかり食べてきた口からするとやはり今ひとつの感じは否めない。
 キムチは様々な具と白菜との熟成がものを言うのでどの国のキムチが勝利するかを見守りたいと思う。
 十数年前の話だが私は神戸の韓国人経営の大衆料理店でレバー刺身とキムチで焼酎を飲ったことがあったがその素晴らしい味は今も口に沸いてくるようでまさに神業キムチだった。