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京奈和自動車道・大和北道路の2023/6時点の工事状況(その5)

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4.奈良ICおよびJR大和路線新駅予定地付近

奈良市のサイトに、2016年3月に作成された「(仮称)奈良インターチェンジ周辺まちづくり計画基本構想」という資料が掲載されています。

https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/104230.pdf

2022/12/11付ブログ記事「京奈和自動車道・大和北道路の工事進捗状況について」で触れた「八条・大安寺周辺地区まちづくり基本構想」の資料(こちらは2017年6月作成)よりも、奈良IC・大和北道路および周辺道路と新駅の位置関係がわかりやすくなっています。

その2ページ目に掲載されている「(仮称)奈良IC周辺道路等の整備イメージ」によれば、(大和郡山市側から車で通った場合)奈良IC部分で本線はトンネルに突入し、奈良ICで出る車はその手前で分岐してそのまま地上を通り、京都方面からのランプと合流して新駅南東側にできる料金所を通過することとなります。奈良IC付近には幹線格の一般道路が存在しないため、近鉄新大宮駅付近まで新たに4車線の都市計画道路「西九条佐保線」を建設します。新駅付近は高架・以北は地上構造となり、しばらく大和路線の高架沿いを通ったのち北に分かれ、新大宮駅方面に向かいます。その延長上には、国道24号の屈曲部があり(GoogleMap参照)、この区間を(遺跡が想定される層より深いところを通る)シールド構造のトンネルで抜ける大和北道路のほぼ真上を通ることとなるわけです。

新駅東側の駅前広場予定地では土木工事が進められており、道路も付け替えられました。上記「(仮称)奈良インターチェンジ周辺まちづくり計画基本構想」の資料の13ページ目を見ると、最終的には奈良ICに隣接する地の利を生かした「観光用P&R駐車場」として活用される計画ですが、「京奈和自動車道の地下部の事業完了までは暫定形状とする。」の但し書き付きです。

現場に建てられていた都市計画の公告。奈良ICのランプからつながる都市計画道路「西九条佐保線」は、東側駅前広場予定地(都市計画決定は未だなされていない)を避けて通る形になります。

こちらは新駅の西口駅前広場の予定地。最近になって一気に工事が進んだようです。JR大和路線が高架化されて新駅が開業する(2020年代後半?)当初時点では、西口駅前広場のみが供用されている可能性が濃厚です。

こちらは、西九条佐保線の屈曲部付近の現状。用地買収はかなり進んでいることがわかります。

屈曲部付近に掲示されている都市計画の公告。公告上の「現在地」は完全に間違っています(もう1枚の公告と取り違えて掲示しているため・・・後ほどブログで触れます)。実際の現在地は、右下の「京奈和自動車道」と「西九条佐保線」が交わるあたりです。

屈曲部のやや北側。向こうに大和路線が見えます。すぐ隣には真新しい建売住宅がずらりと並んでいます。

同じ場所から南側を望む。

最終的には「高架化されたJR大和路線の西側に地上の西九条佐保線、東側の地下深くに大和北道路のトンネルがそれぞれ並行する」区間。こちらでもJR大和路線の仮線の工事がかなり進んており、踏切部にもレールが通っています。

(つづく)

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