福知山線の事故

　実家のすぐ近くです。あの界隈の電車の中では、本数も少なく人も少ない路線なのですが、37人の方がなくなられて239人の方が重軽傷（14：00現在）だそうです。一両目が文字通りぺちゃんこになってマンションに張り付いていて、衝突エネルギーの大きさが相当なものであったことを物語っています。今の所の報道では、運転手のスピードの出しすぎによる脱線転覆と言う見方が強いようです。
　報道画面を見ていると、高石の救急者が写っていたので、相当広範囲の救急隊やレスキュー隊が集まっているようです。また、近くに自衛隊の中部方面総監部があるので、無線機しょった隊員の姿も写っていました。
　事故直前にオーバーランして逆戻りし、その後、すごいスピードに加速したと言っている乗客も多いので、速度超過も大きな原因でしょう。でも一方で、脱線は理論上時速133キロであるのに対し、事故車両の設計速度は、120キロ鹿でないという話もあり、一概に言い切れる状態でもないようです。まあ、そのあたりは、勾配も関係するので、下り勾配なら脱線速度に達したということもありうるでしょう。
　去年もオーバーランをしていた経験の浅い運転手という点が強調されていますが、ＪＲの管理体制や教育体制も問われなくてはならないでしょうね。
　こうした事故は、一つの原因で発生することは少なく、幾つかの要因が積みあがって、大事故になることが多いので、今後の調査を待たねばならないでしょう。
　事故車両後方の線路が数十メートルに渡って青いシートがかぶせられているので、恐らく現場保全のためと思われますが、脱線箇所を示す痕跡が線路にあるのかもしれません。線路に何らかの異常があった可能性も否めませんね。
　先頭車両は、二両目と三両目にマンションに押し付けられる形で完全に圧壊しており、救助活動に時間がかかっているようです。
　先頭車両に乗っていたという乗客も写っていたので、この状態の車両に乗っていて、ちゃんと立って話が出来る状態の人がいるというのは驚きです。先頭車両の先頭の一部分は三角形にひしゃげていて空間がある様子なので、そこにいて助かったのかもしれません。その人の話だと、運転席のすぐ後ろに乗っていたそうなので、だとすると、運転手も助かっている可能性もあります。
　現在言われているような、未熟な運転手による事故だとすると、恐ろしいですね。もっと混んでる車輌で同じことが起これば、一桁多い被害がでてもおかしくないですから。
　書いている今、最新発表によると死亡44人で重軽傷260人以上だそうです。御冥福をお祈りします。